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新作小説投稿しました。

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新作小説「風邪っぴき紅と甘えんぼ空君」を投稿しました。

風邪っぴき紅と甘えんぼ空君
風邪っぴき紅と甘えんぼ空君

風邪を引いた紅を、反抗期真っ只中の空君が看病するお話です。

空君はずっと昔から居る子で、2013年のイラストデータが残っています。
その当時は紅の義息子やってて、今は弟になっていますがその設定を受け継ぐ形で「兄弟だけど親子」みたいな間柄で存在しています。

二人の関係性や過去が垣間見える作品を出したいなとはずーっと思ってて、でもなかなか形にならなくて、昨年から六割くらいの下書きで止まっている状態でした。

ただ説明してるだけの小説なんてつまらないだけだし、かといってこの二人の関係を尊重すると、無理矢理エロ方面に持っていくのもちょっと違う気がするし
いかにしてお話に落とし込もうか……と、かなり悩みました。

紅は素面じゃ中々クズの皮脱いでくれない人だし
空君も反抗期フィルター通しちゃってるので、素面じゃ紅に対して素直にならないだろうし
諸々考慮した結果、紅には熱で判断能力下げてもらって、空君にはその空気に飲まれて貰いました。

血の繋がりがあるからこそ言葉ではない部分で感じ取れる、暗黙の了解で伝わってしまうっていう関係性が、ちょっとでも読者さんに伝わればいいなと思います。

そして以前にもお知らせしましたが、反抗期が終わった後の仲良し兄弟がただただ喋る「読むラジオ」もYouTubeに公開しています!
空君のラジオに紅が遊びに来たというテイの、ほのぼのオマケコンテンツです。

作品を読んだ上でこちらもお楽しみ頂くと「空君、大人になったねぇ……!」って近所のおばちゃんみたいな微笑ましい気持ちになれると思います。
寛容でしっかりしたお兄さんに成長したけど、唯一飼い猫の事となるとムキになって子どもっぽさ覗いちゃう空君さん好き。

ちなみにラジオ内で一番好きなセリフは「Kプロを代表して兄貴のケツを引っ叩く」です。

で、本作についてどうしても語りたい裏話がありまして……
「俺のせいでアイドルやめた」発言されると機嫌が悪くなる紅についてです。

これは空君の思い違いで、別に紅は空君の面倒みなきゃとかいう理由でアイドル辞めたりしてません。そんなタマでもないですし。

完全に空君が無関係ではありませんが、もっと別のちゃんとした理由が水面下に存在しています。ただそれを空君(というより自分と当事者以外の第三者全員)に語れない理由もちゃんとあります。

なので「空君に罪悪感を背負わせている。だけど理由を語るわけにもいかないから、どうにもならないジレンマでイライラする」というのが、引退云々の話をされる事を嫌う理由です。

いい機会なので、本作を出すと同時に、その理由を描写した短編でも出そうかなとも思いましたが……
紅というキャラクターが墓場まで持っていきたいと思っているレベルの事を、作品として公開する技量と度胸が今の私にはありませんでした。いつか……書けたらいいな……。

最後にオマケのボツ表紙案。

聞いた話によると反抗期って、「近親相姦を防ぐためのシステム」らしいです。確かに子どもの思春期頃なら親もまだ生殖機能的に現役だろうし、真偽はともかくとしてなるほどなぁ~って思ったのを覚えています。
なかなか空想が膨らむ生命の神秘システムですよね。

というわけで、新作どうぞお楽しみください!

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