ここ最近考えていた事。
こんにちは。ばりおです。
本日は作者雑記になります。
ここ最近の悩み……でもないのですが、頭の中でのアレコレを、結論も出ないままダラダラ書いているだけの記事になるので
作品を見に来たよという方は読まなくて問題ありません。
最近とても羨ましく感じる事があります。
マッサージの先生だったら目の前の人の体を良くしたい。
カウンセラーだったら目の前の人の心を癒したい。
ご飯屋さんだったらお腹いっぱい食べて笑顔になって欲しい。
そういう「誰かの人生をより良くしたい」っていう信念を持って活動されている方が、すごく羨ましく、そして眩しく感じます。
私は「作品に対しての信念、出演してくれているキャラクターに対しての信念」みたいなものはそれなりにあるつもりですが
それを通じて、画面の向こう側の人がより良くなって欲しい、という感覚は、これまであまり感じていませんでした。
もちろん私の作品で楽しんでくれれば嬉しいし
製作の過程等を見せる事で「私もやってみたい」という、誰かの第一歩を後押し出来ればいいかな〜……くらいの気持ちはありましたが
そこに特別強い意志があるわけではなく……
あくまで「私が作りたい物を作る事が大前提で、それを見たい人が見てくれればいい」って感じ。
画面の向こうの人のどうこうというよりは、作品に全力投球している感じ。
創作ってまずは作り手自身が楽しむ事が何より大事だし、別に自分のそのスタンスに問題を感じたわけではありません。
でもね、それはそれとして最近ね
人の事を思ったり願ったりして何かが出来る人が、すっ……ごい羨ましい!!
それは決して「自分を殺して人に奉仕する」みたいな自己犠牲ではなく
自分の才能や、自然に出来る事を提供する事で、誰かを勇気づけられたり、楽しい気持ちになってくれたり、心がちょっとでも動いたり、何かのキッカケを与えられたり、その結果として、目の前の人の人生が少しだけいい方向に向かっていく。
それって凄く素敵な事だよなーって、漠然と考える時間が増えています。
で、こんな考えに至った明確なキッカケがありまして
この一ヶ月ほどね、うちの猫ちゃんの具合が悪かったんです。
結論から言うと回復したんですが、一時は看取る覚悟もした程で
不安とか悲しみとか苦しさとか、もっと早く気づけなかったんだろうか……なんて自分責めとか、色んな感情を感じてね。
助かるなら助かって欲しいけど、もうお年寄りでもあるし、無理な治療はしたくない。この子にとっての寿命なら、それは自然な流れとして受け入れようって。
この子が安らかでありますように。少しでも苦しい時間が短くありますようにって、神社に行って神頼みなんかしちゃったりね。
山を越えた後も、看病して、ちょっとでも気になる事があればすぐに病院に駆け込んで、何なら食べられるかなって色んな流動食買ってきて、キャットフードをふやかしてみたり、猫の体が楽になるマッサージを試してみたり、とにかく出来る事があれば何でもしようって、目の前の猫ちゃんの事ばっかり考えてました。
これって自分自身の事なんかどうでもいい、我が消えている状態でした。
そんでこの時ね、状況と矛盾するんですけど、すごい幸せだったんですよ。
不安と辛さは常にあったけど、その一方で、どうでもいい事がマジでどうでも良くなっていたというか……
人目とか、他人との比較とか、自分がどう思われるのかとか、そういう普段は無意識に気にしてしまって息苦しくなっているような小さな事が頭の中から消えている。
その感覚が、気にしいの私にとっては凄く幸せだったのかもしれません。
我を無くす事って、自分を殺しているように見えて、実は自分のためになるんだなって。
そう思える経験でした。
創作って、ほんと私の人生にとって一番大事な物だから
そのフィールドだけは絶対に自分のためだけの物にしたい!!って、今までの私は無意識に手のひらぎゅーーーーって握っている状態でした。
その我の強さって、作品に対するこだわりやクオリティに繋がるので、必ずしも悪いものではないのですが
偏りはいずれ執着へと繋がって、結局自分自身を苦しめてしまうのではないかなという気もしています。
自分の作りたい物を妥協なく作るために、技術や才能を使う事も勿論尊い事だけど
そこから一歩進んで、あえて我を消して画面の向こう側の人の事を思って、技術や才能を使えるようになると
大好きな創作がもっと尊いものになって、人生がより豊かになるんじゃないのかなーって……。
そんな事をここ最近、ふつふつと考えています。
ただその一方で
「じゃあ具体的に何をしたいの?何が出来るの?」って考えてみた時に
ピンとくる答えがなく……。
この気付きをどう現実的な行動に落とし込めばいいのか、まだ分かっていない状態です。
こういう時は、あえて答えが出ないまま頭の中を書き出してみると
その後ふとアイデアが湧いてきたりもするものなので
こうやって記事にさせてもらいました。
オチがない話を長々と読んで下さりありがとうございます!