嬉しそうにでかい液タブを買ったのに結局板タブとiPadの方が良かった話。

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こんばんは、ばりおです。
入学就職シーズンということで、新生活が始まった方、おめでとうございます。
かく言う私も新生活とまではいきませんが、先日液晶タブレットデビューをしてみました。
そして三日で売り飛ばしました（！？）

そもそも液タブを購入した一番大きな理由が、手持ちのiPadでのお絵描きが快適だったからです。
私は二年ほど前にiPadを購入し、基本は板タブ、お手軽に描きたいときはiPad、という使い分けでお絵描きをしていたのですが
その中で「線画は液晶に直描き出来るiPadの方がやりやすいな～」とは常々思っていました。

昨年末に行った一か月ドローイングチャレンジはすべてiPadで描いていたほど、線画が描きやすいんですよね。

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そこで「iPadでもこんなに描きやすいんだから、お絵描き専門の大画面液タブなんてめちゃくちゃ描きやすいんじゃなかろうか！？」と思い、試しに購入してみたといういきさつです。

で、何を買うか検討する段階でやはりWacomが一番最初に頭に浮かんだんですけど、これがブランド代も乗ってアホみたいに高い。
20万だの30万だのする物をお試し購入するような余裕、うちにはありませんっ！！

というわけで有名どころの海外メーカーXP-Penさんで購入する事に。
あんまり大きいサイズを買っても持て余しそうなので、手持ちのノートパソコンと同じ16インチ画面のArtistpro16（Gen2）を買ってみました。

レビューを見たところ、Wacomから乗り換えて高い満足度を感じている方もいらっしゃるようで、確かに性能もデザインもよさげ。
届いた商品も、梱包がきれいで見た目もスタイリッシュ、動作的にも問題ありません。
こいつは楽しい液タブライフが始まりそうだ！！と、意気揚々とパソコンに繋ぐばりお。

だったのに……
なんか……描きづらい……。

まず画面がでかい＋目線が近いせいで、視界占有率がハンパない。
画面がでかいせいで、一本の線を引くために動かさなきゃならんストロークが大きい！
画面がでかいせいで、ペンだの消しゴムだののツール切り替えがいちいち遠い！！

あれ……？
でかい画面って……もしかして使いづらい……！？

そんな想いを抱えながら、新入りの液タブでここまで描いたところで。

耐え切れず歴戦の板タブパイセンにバトンタッチ（頼もしいっす板タブ先輩！！）

っぱ板タブ使いやすいわ～！！
結局板タブなんだよな～～～！！(*´Д｀)

いやいやいやっていうかね！！
16インチ画面って、別に液タブ界隈でそこまでデカい部類でもないんですよ！！
むしろ中くらいっていうか、全体的に見ればちょっと控えめなサイズかも？くらいなんですよ！（20インチ30インチ越えの商品もある）
それでも私にとってはむっっっ……ちゃ描きづらかった！！

さらに今回の液タブにはタッチ機能が無く、これが地味だけどなかなかに不便。
画面をピンチして拡大縮小回転ができないのは、iPadに慣れている私にとっては地味にストレスでした。
かといってタッチ機能付きの液タブを買おうとすると、予算オーバーだったりそれ以外の機能が不十分だったりして今回は選べず……。
板タブにタッチ機能がついていない事は全く気にならないのに、液タブが直感的に操作出来ない事が許せないっていうこの差は一体……。iPadに甘やかされてしまったのでしょうか……。

あとこれはXP-PENの特徴なのか、液タブ全般に言えることなのか、比較しようもないので分かりませんが、液晶の色彩が鮮やかすぎて逆に違和感がある。
特に赤が強い感じがして、繋いだPCの画面上と比較すると別の色なんじゃないかレベルで違うんです。
設定をいじってみるもののどうしても違和感がある色味にしかならず……ここでいよいよばりおガン萎え。

しずしずと箱に片付け、必要な方へとお譲りする運びとなったのでした……。

プロの方がでかい液タブ使って描いてるの見るとカッコいいじゃないですか。めっちゃ憧れあったんですよ。
でも私には向いてなかった……！
ちっせぇ板タブとちっせえiPadの画面で十分だった……！！

道具はでかいからいいとか、性能がいいからいいとか、新しいからいいとかではなくて
あくまで自分がストレスなく取り扱える物を使って、楽しく作れるかどうかが重要なんだなって改めて感じた次第です。

とはいえ今回の経験のおかげで板タブとiPadにより愛着が沸いて大事にしてあげようと思ったし、自分の好みがよく分かったので、決して無駄な経験ではなかったなと思います。
試してみなきゃ液タブの使い心地なんて一生分からなかったしね！