小説

画面越しおちんぽにメロメロ♡月影さんと武蔵君のいちゃらぶテレフォンセックス♡

letm_official
R18/守屋武蔵×朔宮月影

2019年5月にpixivに投稿したものです。強気イケメン武蔵君と、お色気担当メスおじさん月影さんが、いちゃいちゃらぶらぶすけべにテレセクするお話です。ハート喘ぎ、淫語、そして愛情たっぷりでお届いたします♡

 孫の写真を撮るという趣味が高じて仕事になりつつある写真撮影の帰り道、海外出張中の武蔵からメッセージが届いた。
 「朝起きれたら電話したいです」「月影さんの顔見たいから、出来ればビデオ通話で」との事だ。
 時差的に、向こうの早朝がこちらの深夜手前になるので、念のため前もって連絡を入れてきたのだろう。翌日は特に急ぎの用事も無かったし、月影もそろそろ寂しくなり始めていた所だったので、二つ返事で了承した。
 そして夜。どうやら無事目が覚めたらしく、丁度風呂から上がった頃に再度武蔵からの連絡があった。「あと五分待って下さい」髪を拭きながらいそいそと寝室に上がり、ベッドのサイドテーブルにスマートフォンを立ててからコールバックする。
 画面に映った武蔵は、まだベッドに潜ったままだった。
『月影さーん……おはよ』
 半分枕に埋もれたまま、ふわりと、眠たそうな目が細まる。少し乾燥して掠れた声も相まって、いかにも起き抜けですといった様子である。
 寝ぼけ眼の、すっかり気が抜けて油断している空気感が愛おしい。思わず頬が綻んでしまう。
「おはようございます。って言っても、こっちは今からおやすみなさいなんですけどね」
『知ってる。俺も電話終わったら二度寝する』
「今日はお休み?」
『うん。何か隣町に有名なドーナツショップあるらしくて、コトハが食いに行きませんかとか言ってきたけど、アイツどんだけ元気なの……』
「折角誘ってくれたのに、行かないんですか?」
『行くわけないじゃん。甘いモンそんな好きでもねぇし。明日からに備えて今日は一日中寝る』
 言って、くわむと欠伸を一つ。
「武蔵君も五年前ならそれくらい平気でやってた気がしますけど……」
『五年前の俺と一緒にすんなよ! その頃まだ二十代だぞ!』
「三十過ぎると途端に来るでしょ?」
『ほんとそれ。あ~もうヤダヤダ』
 顔をつき合わせ、他愛もない会話を交わしてくすくすと笑い合う。普段は当たり前の日常として埋もれてしまうこのやりとりが、数日会っていないと格別だった。
『ん~……月影さんの顔見ながらゴロゴロすんの幸せ~……』
「ふふ。お手軽な幸せですね」
『何言ってんだよ。俺がこの幸せ手に入れるためにどれだけの労力かけてあんたの事口説いたと思ってんの?』
「そんな昔の事蒸し返さないで下さいよ。武蔵君、愛してますよ♡」
『口先のごり押しで誤魔化そうとすんなよ!』
 声を荒げつつも、その実嬉しそうな表情が隠しきれていない武蔵である。
 その後、ふと、話題が途切れ、場に心地のよい沈黙が落ちた。
『なぁ月影さん』
 しばしそれを楽しんでから、枕に埋もれていた武蔵が顔を上げ、僅かばかり画面に寄ってくる。
『電話でエロい事したいなぁ~……?』
 そして、お伺いを立てるように一言。
 育った環境を考えれば当然の事なのだが、武蔵は人に甘えるのが上手い。「自分は甘やかされて可愛がられる人間だ」という認識が、骨の髄まで染み込んでいるように思う。そういう部分が、華菜とどことなく似ているし、そういう人間の軽やかで無邪気なワガママは、ついつい笑って聞いてあげたくなるものなのだ。そしてだからこそ、普段アレコレと人の面倒を見る側に回っても、自身をすり減らさないで居られるのだろう。それが息をするように出来てしまうのは、間違いなく才能だと思う。
「エッチなのって、どういう……」
『オナニー見せて♡』
「……もう、結局こうなるんだから……」
 なんて、ぶつくさ言いつつも、月影も色気のある展開を期待していなかったと言えば嘘になる。何せこういう事になっても大丈夫なように、ちゃっかりお風呂で準備までしてきてしまったくらいなのだから。
「え? 私だけ見せるんですか……?」
 しかし自分が体勢を変え、服をたくし上げても尚、武蔵のアングルが変わる気配が無い。羞恥を感じて問いかけると、画面越しの瞳が悪戯っぽく細まった。
『え? 俺も見せたほうがいい?』
「だ、だって……さすがに自分だけっていうのは、恥ずかしいですし……」
『え~? ホントにそれだけ~?』
 さっきまで寝起きのゆるゆるで可愛かったというのに、面白そうな流れになった途端、一瞬でニタニタとした悪役笑いになってしまった。小憎らしい事この上ない。高低差で耳がキーンてなりそうだ。
『そうじゃなくて~……俺がちんぽシゴいてんの見たい♡ って言って欲しいなぁ~♡』
 自分が頼めば絶対言ってくれる。なんて、そんな自信が目の色から見て取れた。
「……む、武蔵君が、おちんちんシゴいてるの見ながら、シたいです……」
 しかし月影にとってもあながちウソでもないオネダリなので、語尾をすぼめながらご要望通りの言葉を述べる。当然ながら、画面の向こうの表情はご機嫌だ。
『ッはぁ~~。しゃあねぇなぁ~も~♡ 月影さんってばスケベなんだからぁ~♡』
「言わせたの武蔵君!! 武蔵君ですよ!」
『でも実際ノっちゃうくらい見たかったのは月影さんでしょ~っと……ちょっと待って下さいね。どこが丁度いいかな……』
 ベッドから身を起こし、スマートフォンの位置を調整する武蔵。その際に、胡坐をかいた股の間が既に張り詰めているのが目に止まった。
(…♡ 武蔵君、もうその気になってる……♡)
 ついうっかりと釘づけになりながら、自身ももどかしくなり始めていた股間を擦り合わせた。
『これで見れる?』
「ぁ…はい…」
『そ。じゃあ……』
 縦向きになった画面の中で、武蔵が下着の生地に指を忍ばせる。わざと先端を引っかけながらずり下ろしていくと、月影の熱っぽい視線と布の擦れる刺激とで、竿がみるみる硬度を持っていく。思わず舌なめずりを一つ。
 最後は反動でぶるんとしなりながら、興奮した状態のペニスが顔を出した。
(あぁ……武蔵君のおちんちん♡ かっこいい……♡♡)
 若干の色眼鏡はあるかもしれないが、一般的に見てもそれなりに綺麗な形をしているこのペニスが、月影は大好きだった。
 本人の体つきと比例するかのように竿はそこまで太っておらず、でも硬くて血管が浮いていて、奥まで届く絶妙の長さ。雁首の段差が高い所も、いい具合に使い慣れていそうな色も、とてもいやらしくて好みだった。
 ごくりと、生唾を飲み込む音が、向こう側にも聞こえてしまいそうなくらいに。
『……月影さん、目が一気にエッチになった……♡』
 大好きなペニスを前にして、目がとろりと潤んでしまったのは自分でも感じていた。そんな月影の反応に嬉しそうにした武蔵が、自身の先端を指で包み、こすこすと弄ぶ。竿にどんどんと血が回り、一層反り返っていく様子がよく分かる。
 気分が盛り上がり、服の裾を口で咥えて胸元までを露出させた。わざと武蔵に見えるようにした状態で、乳首に手を伸ばす。興奮のせいで既に勃起していた乳頭を上下左右に嬲れば、乳首から下腹へと、甘い電流がぴりりと駆け抜けた。
 元々誰かと寝るときに弄られがちで、性感帯であった場所。ちょっと摘んで意地悪く転がされるだけですぐ股を開いてしまう程の感度を気に入った武蔵が、より重点的にこねくり回すものだから、ぷっくりとした雌乳首に一層拍車がかかってしまっている。一人でする時もついつい手をのばして楽しんでしまうソコを、武蔵に見られながら弄くって、そしてその様子をオナニーのオカズに使われているのだと思うと、心も、体も、いつも以上に淫らになってしまう感は否めない。しかも目の前の液晶では、一番愛おしいペニスが見せつけられ、扱き立てられているのである。腰が前へ前へと跳ね、無自覚のうちにおちんぽを欲しがるアピールをしてしまう。
『月影さんの体……すっげエロくて、俺好みなんだけど……たまに嫉妬するんだよなぁ。俺が一番最初の、真っ新な状態から、ココまで仕込みたかったなぁって……』
 ぽつりと零した武蔵が、左手を液晶に近づけて来た。中指が、画面の上部に押し付けられて、ゆるゆると撫でるように動かされる。
「っ……!♡♡」
 画面に映った自分の体を愛でられているのだと理解するのに、時間はかからなかった。
『口も』
 とんとんとつつかれて、思わず唇を開いてしまう。その反応に満足気にした武蔵が、指を少し下へと移動させる。またしばらくソコで悪戯。
『乳首も』
 そして今度は手のひらを裏返し、下から上へ撫で上げるような動きで液晶の下部を擦る。
『ちんこも、ケツマンも…ぜぇんぶ♡ 俺が隅から隅までエロく躾けたかったなぁ……♡』
「っ、は…♡ あぁ……♡♡」
 画面越しの指の動きに感じてしまって、熱っぽく吐息を零す月影に一つ笑み、それから手のひらは自身の体へと。
『俺の、ココは……月影さんのせいで、気持ちいいの覚えちまったのに……♡』
 指先は胸元に移動して、優しく何度か頂を引っ掻いた。するとすぐに乳首がつんと尖ってきて、薄いTシャツの生地を押し上げ、存在を主張し始める。布越しでも場所が分かりやすくなってしまった乳頭を摘んでクリクリ弄ぶと、堪らなそうに瞳が潤み、色のついた溜息が零れ落ちた。
『コッチも…ん…♡ ちんぽの、裏っ側んトコぉ……♡ ここ、うずうずすんのなんて、ぁ♡ ぜってぇ、知らなかったのに……♡』
 さらに、竿を握っていた手を下ろして根本に指を食い込ませつつ、手繰った布団に会陰部を擦りつける。ペニスが上下にヒクヒク脈打って、割れ目から、気持ちいい証拠の粘液がぷくりと滲んできた。目を閉じて、唇を湿しながら、噛み締めるようにペニスを扱く以外の快楽を味わっている武蔵を眺めていると、無意識に喉が上下に動いてしまう。
 瞼が薄ら持ち上がり、睫毛の隙間から覗いた瞳が、画面越しに月影の表情を捉えた。ぞく、ぞく。絡み合った視線が、互いの情欲をさらに煽っていく。
『はぁっ♡ これ…ぜぇんぶ、月影さんに仕込まれたんですよ? 俺の性癖捻じ曲げたのも、カラダにやらしーの教えたのも、全部月影さんなのに……♡ 肝心のアンタは他の野郎に仕込まれてんの、ズリィよなぁ……♡』
「っ、ちょっと…そういうの、やめて下さい…ヘンな気分になっちゃう……」
 くふっ。武蔵が笑い声を噛み殺した。
『月影さんこういうの結構好きだもんな♡ 俺の事大好きだし、ムッツリだから♡』
 だがその後ぱっと手を離し、胡坐をかいた体勢へと戻ってしまう。
『でもここまで~。俺今日は、ニャンニャン言ってる月影さんが見たい気分だし』
 今しがたまでの色気づいた表情とは一転、小憎らしく笑ってから、再度自身のペニスに指を絡ませる武蔵。もうちょっと眺めていたかったな、なんていう気持ちは、内緒だ。
『月影さん、前のディルドまだ捨ててねぇんだろ? あれ使ってフェラしてよ』
 前のディルド、とは、国内外問わず何かと出張する事が多い武蔵が、「俺が居ない間月影さんが寂しくないように♡」なんて言って以前にプレゼントしてきたものである。余計なお世話も甚だしいと言いたい所だが、武蔵の言う通り、月影はそれを捨てられずにいた。何せこれまたいい具合に武蔵と似ている形のものを選んであるのだ。質感もリアルで、寂しい時のオトモに最適だった。
 捨てていない事を見透かされているのが悔しいが、反面、武蔵の前では、いやらしい自分を見せても大丈夫だという安心感もある。画面の向こうのものを、疑似的にでも愛したくて堪らない。結局、言われるままにディルドを取り出した。
『ほら、俺のちんぽ舐めるつもりでやって……?♡』
 とはいえ、したり顔の相手の言いなりになるのも少々癪だ。ディルドをベッドの上に固定する形で持って、身を屈めてキスを落とす……と思わせて、触れるか触れないかの位置で、武蔵の方へと目線を流した。
「だぁめ♡ そんな風におちんちん扱いてたら舐められないでしょ? 手、離して下さいね?」
 上目遣いで艶然と笑いつつ、竿を握っている右手を指摘する。武蔵は一瞬不服そうな顔をしたのだが、結局趣向に乗っかる形で、マットレスの上に両手を落ち着けた。
「すっごい勃起してる……♡ ほら、エッチなおちんちんに息ふーってしちゃいますよ♡ ふうぅぅっ……♡」
 既に亀頭は充血して濡れそぼり、竿にも薄らと我慢汁が塗り広げられている。納まる所を求めて切なそうにしているようにも見える肉棒に悪戯するつもりで、ディルドに呼吸を吹きかけた。画面越しの月影の動きに合わせて、まるで本当に呼吸で撫でられているかのように竿が律動する。自分の映像と音声のみで興奮してくれている事実が嬉しくて何度も繰り返せば、先端からは新たに我慢汁が滲んできた。扱きたくて堪らないのだろう。画面の端に映る手のひらが、やり場のない欲求のせいで落ち着きなくシーツをよれさせている。
「見て♡ お口の中トロットロ♡ おまんこみたいになっちゃってますよぉ…♡ こーれ♡ このベロで舐めて欲しいれすかぁ……?♡」
 かぱりと唾液まみれの口内を見せつけて、てらてらと濡れる舌を、ディルドに触れるか触れないかの位置で挑発的に動かす。ふうふうと呼吸を荒げた武蔵が、先を急かす様に腰を揺すりたてた。
『ッ……ビッチくせぇ事してないでとっとと舐めろよオッサン』
「…ふふっ、好きなクセに……♡」
 余裕なさげな声と表情に、先程までの溜飲が下がった心持がする。満足した月影は、今度こそ素直に唇を落とした。まるで本当にフェラチオをしている時のような恰好と視点で、画面に映るペニスを愛撫するつもりで舌を這わせていく。
(こんなにおっきくなって…♡ おちんぽスッキリさせてあげなきゃ♡ 武蔵君の大好きなフェラチオで、沢山気持ちよくしてあげなきゃあ……♡♡)
 うっとりと画面内のおちんぽを見つめつつ、ぐぽぐぽ音を立てながら頭を上下に動かす。口内に伝わる匂いと質感はシリコンのソレなのだが、目の前に大好きな肉棒があるだけで、熱の入りようも興奮の度合いも全く違ってくる。ちゅっちゅと鈴口の雫を啜るように唇を沿わせ、雁首の段差を舌で穿って、結び目をチロチロと擽り、裏筋を舌全体でねっとりと舐め上げて、また亀頭を唾液まみれにしながらナデナデと……♡
 そんな、別の生き物のようにディルドに絡みつく舌を眺めていると、その視覚情報だけで武蔵のペニスも痛いくらいに興奮してしまう。涎のようにとめどなく溢れる我慢汁がトロリと零れ落ち、シーツを汚した。
『つきかげ、さん……そろそろ、っ、ちんこ、扱いていい……? はぁっ……興奮しすぎて、も、痛くなってきた……♡』
「ん、むぅ……どうしよっかなぁ……♡」
『おねがっ、おねがい♡ ちんこ扱きたい♡ これっ、キチィからぁ……!♡』
 少しでも刺激を得ようと、やみくもに腰が振りたくられる。カウパー液の糸を引く程昂った肉竿がバウンドし、その上にある腹筋も、下腹部に力を籠めるように収縮している。
 大人しく焦れている様子が可愛いが、一方でそんな風に、ハメている時のような動きのピストンを見せられては、今度は月影の柔らかく解れた肉壁が切なくなってきてしまう。腰骨から脳天まで、ぞくぞくと戦慄いて堪らなくなった月影が、徐に身を起こした。
「おちんちんイきたいって事?」
『っ、うん、イきたい……♡』
「セックスしたいって事ですよね?」
『うん♡ うんっ♡ セックスしたい♡ 月影さんとセックスしてぇ♡』
 問い詰めながら、寝間着の下を脱いでいく。はっはっと浅く息を弾ませる武蔵によく見えるように足を開いて、尻肉を左右に手繰った。ひくっ♡ ひくっ♡ ふっくらと盛り上がった肉縁が空気を食み、仕込んだローションが愛液のように零れ落ちる。
「じゃあ……セックスしましょっか……♡」
 くぷ♡ くぷ♡ 柔らかくなった穴を武蔵に確認させるように、中指を出したり、入れたり。いかにもセックス準備万端ですといった雌穴を見せつけられて、武蔵が一度、鋭く呼吸を吐いて興奮を逃がした。
『ッんだよ……何だかんだ言って月影さんも始めからソノ気だったんじゃん…』
 言って、一瞬画面外に身を乗り出し、ごそごそと何かを漁り出す。すぐに戻ってきたその手に握られていたのはオナホール。
『コッチで買った。これ、月影さんだと思ってハメるから……♡ 月影さんも、ソレ、俺だと思って使って…?♡』
 内部にローションを流し込んで、外側から揉み込みながら内側も指でクチクチと掻き回す。武蔵の指が、粘液を纏いながら柔らかそうな穴に出たり入ったり。その映像だけで感じてしまって、内壁が指を食い締めた。断る理由は何もない。コクコク頷きながら、月影はディルドを自身の股の間に持ってきた。
 オナホを動かすのではなく、手に持ったソレに向けて腰を突き出す形で、肉棒がゆっくりと挿入されていく。その動きに合わせてディルドを挿入すると、内腿が快感にぞくぞくと痺れ、背筋に電流が駆け上った。
「ふ、くうぅぅ……っ♡ むさし、くん♡ はいってきてるぅ……!♡♡」
『ん♡ は…やべ……♡ この映像エッグぅ……♡♡』
 焦れきったペニスが柔らかい肉筒に包み込まれていく快感と、ディルドを飲み込んでいく画面越しの痴態との両方に酷く性感を煽られて、武蔵が唇を噛みしめた。そうやって少々波をやり過ごしてから、ゆるゆるとしたピストンを開始する。
『月影さん、最初はゆーっくり馴染ませるのが好きだもんな……♡』
 くち♡ くち♡ まったりした腰の動きに合わせて、ローションが粘着質な音を奏でる。ガチガチに硬くなった竿が、こってりと粘液を纏いながら、オナホールに出たり入ったり。
(あ…あぁ……♡ こんなの♡ えっちすぎるのぉ……♡ だめぇ…♡♡)
 普段のセックスでは間近で眺める事など無い結合部の様子が、画面に大きく映し出されている。いつも自分がどういう風に抱かれているか、愛されているか、まざまざと見せつけられている。腹の中の無機物でわざとにその動きを真似すれば、まるで本当に画面の中のペニスが行き来しているように脳が錯覚してしまう。
『な…今の自分の顔分かってる……? すっげーエロいんだけど…♡ やっば……♡』
 真っ赤に茹った顔で画面に釘づけになっている月影の様子を武蔵が指摘する。切なげに呼吸を弾ませて、輪をかけて瞳を潤ませて、唇を湿しながら噛み締めるようにディルドを抜き差ししているその表情を。
「んッ……だって…♡ むさしくんの、おちんぽぉ…♡♡ すき♡ すきなの♡ おなか寂しい時に、こんなえっちなの、みせられたらぁ……っ♡♡」
 言葉の通り、肉縁がきゅんっきゅんっと痙攣して、ディルドを締め付けているのが見て取れる。引き抜く動きの度に、内壁が追いすがっているのが良く分かる。
『腹の奥寂しいの?』
「う、んんっ…♡ さみしいぃ……♡ おまんこ、さみしいぃ……♡」
『だからって浮気すんなよ?』
「しなっ、しませんっ♡ もぉ、むさしくん以外、いやだからぁ…!♡」
 返答に満足気な様子を見せ、武蔵が腰の動きを大きくし始めた。今までよりもさらに奥へ亀頭を突き入れる動き。一番奥の入り口をノックする時の動きだ。鈴口と結腸口がキスをする時の、あの吸い付くような刺激が脳裏を過っていく。ちゅっ♡ ちゅっ♡ くぽっ♡ くちゅぅっ♡ ディルドを大きく動かして、武蔵の動きをそのままなぞった。
「これっ、すきいぃ…!♡ ひっ、くぅ…♡♡ おくぅ…っ♡ おくに、おちんぽちゅっちゅってぇ……!!♡♡」
 体の内側でキスをする感覚が、気持ちよくてもどかしくて堪らなくて、思わず身をくねらせながら没頭してしまう。画面の中の肉棒を迎えにいくつもりで腰を突き出し、抜く時は肉ヒダ一つ一つで舐めしゃぶるように丁寧に……♡
『あーもう、っ♡ はぁっ♡ 大股開いてキモチヨサソーにちんぽ出し入れしてさぁっ♡ すけべすぎんだろぉっ……!♡♡』
「ッ♡ っん♡♡ ん♡ ぁ♡ あっ♡ あぁ…っ♡♡」
 もはや武蔵の言葉に反応すら出来ず、疑似セックスの快感を貪ってしまう月影。むしろ、少々意地悪く言葉でなじられる刺激すら脳を甘く痺れさせる。ぬぽっ♡ ずぽっ♡ ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ♡♡ 本物のセックスのような水音が、性感に拍車をかけていく。
 互いが、互いの、画面に映る痴態に没頭していた。
『なあっ、それ、っ、ちんぽ、扱いてねぇと、ダメなの?』
 トコロテン射精が見たいな、なんて思っている武蔵が、ディルドを抜き差しする反対側の手がペニスを扱いている事を指摘する。眉尻を下げて快感を貪っている月影が、赤い顔でコクコクと頷いた。
「だって♡ ぁ♡ むさしくんの、あったかいナマおちんぽじゃないとっ♡ 気持ちよくイけないんれすうぅ……!♡♡」
『ッ…そういう、事? はっ……最高すぎ……!♡』
 理由にこの上なく嬉しそうにした武蔵が、それっきり黙って腰を使い出す。余計な言葉が無くなり、生々しい布ずれの音と、ベットが軋む音、そして吐息と喘ぎ声のみが電話越しに交わる。
「ぁっ……あー、出そ……!♡ 月影、さん…もぉ、イける? いっしょに、イきてぇんだけど…っ♡」
 限界を訴える声。今にも射精しそうになっているのが分かるそれに、愛しさと興奮が膨れ上がる。体の内側が反応して、瞬く間に上り詰めていく。「イく♡ イく♡」頭を上下に振りたくり、やっとそれだけ口に出した。
 切羽詰まった表情で、口の端から動物じみた呼吸音を零す武蔵と目が合う。ぎらぎらと欲に濡れた瞳に射抜かれて、きゅうううぅっと、腸壁がディルドを締め付けた。視界が一瞬スパークし、全身が大きな快感の波にさらわれる。
「あっ、あぁッ♡♡ イくっ♡ イくうッ!♡♡ むさしくんのおちんぽでイくのおぉッ♡♡♡ ひッく、ぅう…~~~~!!♡♡♡ んん――~~~~ッッ!!!♡♡♡」
『ッうぅ゛っ……!♡♡ イき声えっろ…!!♡♡ ッ―――!!♡♡♡』
 ビクンと腰を突き上げ、オナホールに根本までぴったりと押し付けながら射精する武蔵。いかにも種付けしていますといった様子を眺めていると、さもそれを自分が受け止めているかのように錯覚してしまう。搾精するような動きで肉ヒダを蠢かせながらメスイキし、その快感に酔いしれながら、ペニスでもまた、絶頂を極めた。
 ぱたたっ…♡ 勢いよく飛び出した精液がスマホまで飛び、画面越しに武蔵を汚す。
(あっ…♡ あぁ……♡ 武蔵君に、かけちゃったあぁ……♡)
 事故ながら起きた画面越しぶっかけのせいで、少しの罪悪感と隠しきれない高揚感が生まれてぞくぞくする。しかしそんな事などいざ知らず。頬を上気させた武蔵が、アクメ直後の余韻に浸りながらへにゃりと笑いかけてきた。
『つきかげさん……♡ 帰ったら、いっぱいセックスしよーな……♡』
 白濁で汚れながらの可愛いお誘いに、月影は思った。
 よし、その時はボトムもやってもらおう。と。

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