小説

いい夫婦の日なのでうちの百合おじカップルにイチャイチャして頂いた♡

letm_official
R18/守屋武蔵×朔宮月影

2018年11月にpixivに投稿したものです。我が家のお色気担当メスおじさんの月影さんと、ハイスペックなのに月影さんが絡むと若干バカになる武蔵君のカップルが、いい夫婦の日を楽しむお話です。IQ控え目、甘さマシマシです。

 それは朝食の席の事。
「月影さん、今日がいい夫婦の日だって知ってました?」
「へぇ~。そんな日があるんですか?知りませんでした」
「はい!だからいい夫婦の日っぽいプレイをしましょう!」
「バカな事言ってないで仕事行って下さいね」
 武蔵から唐突に切り出された話題を、にこりと笑った月影の冷静な言葉がぶった切る。本日武蔵には、月影も現役だった頃から何かと贔屓にして貰っている上客相手の仕事が入っているのだ。いい夫婦の日っぽいプレイとか言っている場合ではない。
「仕事は行きますって!帰ってから!帰宅してからのお楽しみ!」
「はぁ…え?でもそもそもいい夫婦の日っぽいプレイって、武蔵君は具体的に何かやりたい事でもあるんですか?」
 月影が至極尤もな疑問を呈すると、武蔵はよくぞ聞いてくれましたとでも言いたげな表情を浮かべ、腕を組んだ。
「俺、憧れのシチュエーションがあるんです」
「?」
「仕事から帰ってきて玄関開けたらー、エプロンつけた月影さんが居てー、飯と風呂が用意されててー、ご飯にする?お風呂にする?それともわ、た、し?って問い掛けられるアレーーー!!アレにずっっっ……と憧れてたんですっ!!!」
 興奮気味に語る武蔵とは裏腹に、月影はぬるい笑いを浮かべている。うわぁ、凄い温度差。
「武蔵君て…たまに年相応におじさんになりますよね…」
「おっさん通り越してジジイのあんたに言われたくねぇよ!!」
「ええ…でもなぁ…私にご飯作らせちゃダメなの、君が一番知ってるでしょう?」
「そんなの、スーパーで惣菜買ってきてそれを皿に移し替えるだけでいいんです!大事なのは作ったか作らないかじゃなくてシチュエーション!あ、でも米だけは月影さんが炊いて下さいね!」
 ダークマター製造機が唯一こなせる調理が、「炊飯器でご飯を炊く」。大事なのはシチュエーションと言いつつもやはり手作りに憧れるものはあるらしく、ちゃっかりとその点は釘を刺す武蔵である。
「まぁ…私も同じ男として、そのシチュエーションに夢があるのは認めざるを得ないので」
「おっ。なんだかんだ言う割に、結局月影さんもベタなの好きなんじゃないですか~。このムッツリめ♡」
「………いつも武蔵君にはお世話になっていますし、それくらいなら、協力しますよ」
「まじで!?ほんとにやってくれんの!?やったッ!」
 承諾に、武蔵がぱっと瞳を輝かせる。月影としても、これぐらいではしゃいでくれるのであれば可愛いものだ。直前のちょっと調子に乗った発言も見逃してやる事にしよう。
「月影さーん」
 そんなこんなで約束を交わし、後は普通に出かける準備をし始めた武蔵。だが、月影が洗い物をしている最中に、唐突に呼びつけて自身の襟元をちょいちょいと指し示してきた。見れば、外仕事の時には身だしなみをきっちりする彼らしくなく、ネクタイの結びが雑になっている。先ほどのオネダリの流れからして、言いたいことがなんとなく分かってしまった月影は、嘆息しつつ武蔵の元へ歩み寄った。
「ネクタイちゃんとして」
「…くふっ。くすぐってえ」
「こういう事でしょ?」
「正解」
 自分からけしかけたくせに、いざ月影に結び目をなおされると、嬉しさと気恥ずかしさでこそばゆそうに笑う。その表情は間違いなく浮かれている。
「楽しみなのは結構ですけど、仕事中に上の空にならないようにね。極論、君がコトハさん達の事も養ってあげてるんですからね」
「分かってますって。アンタの顔に泥塗るような事は死んでもしません」
「私の顔なんかどうだっていいんですよ…はい、出来た」
 再度嘆息した月影が、綺麗になった結び目をぽんと叩いた。
「それに…怪我をしないで帰ってこないと、楽しみな予定自体がパアになっちゃいますよ?」
 そして、物憂げに視線を落とし、ぽつりと一言。
「…月影さん…」
「?」
「結婚しよ」
「はいはい。もうしてるでしょ」
「あーもー!何なの今の嫁力~~~~!!!苦しい~~~~!!!俺の事心配なら素直にそう言ってぇ!?いや言わなくていいけども!!!ああ゛あ゛月影さんともう一回結婚したいぃい゛…!!!俺の嫁可愛すぎてつれえよおぉ…!!!」
「いい加減切り替えて下さいね!?」
 そうやって、ヘンな声を上げつつ感情を爆発させてひとしきり身悶えた武蔵。しかしそれもある程度落ち着くと、ふうと一度呼吸を整えてから、月影の手のひらを包み込みこつんと額を触れ合わせた。
「じゃあ切り替えるんで…最後に、いってらっしゃいのチュウして欲しいなぁ…」
「ほんっと、ここぞとばかりにベタなのやりたがりますよね」
「月影さんも好きなんでしょ?」
「…否定はしません…」
 ベタって結局の所、情報溢れるこの世の中で、淘汰されずに長い事、大多数から支持され続けてきたからこそ、ベタとして君臨し続けているのである。
 
 
 
 で、最初こそ白け気味だった月影なのだが、いざ武蔵のためにとやり始めてみれば、これはこれで結構楽しめた。
 スーパーで武蔵の好きそうなおかずを真剣に選んで帰り、お米を研いで炊飯をし始めると、もしかしたら味噌汁程度なら作れるんじゃないのか、という気分にすらなってくる。そして実際手鍋まで持ち出したのだが、何らしかの事故が起きそうな気がして止めた。自分の才能の無さは、自分が一番理解しているつもりだ。代わりに、インスタントの味噌汁をお湯で解いてそれっぽく鍋に用意しておいた。
 お惣菜を器に盛りつけなおして、食器も準備してみれば、いよいよ食卓机が家庭的な雰囲気になった。これを見たら武蔵はどんな反応をするだろうか。自分でも思いのほかうまく出来た自信があるので、もしかしたら凄く喜んでくれるかもしれない。早く見せたくて、リアクションが楽しみで、年甲斐もなくそわそわと心が浮ついてしまう。嬉しい事があった時に破顔する表情は、まだ成人もしていなかったあの頃のままなので、月影は武蔵のそれを見るのが密かに好きだったりした。とはいえ、これはパートナーというよりも親心の方が強いので、本人には内緒の心情だが。
 
 そして夜…。
「お、おかえりなさいあなた♡ご飯にしますか?お風呂にしますか?それともわ」
「月影さんで!!!」
「まだ最後まで言ってませんけどね!?」
 帰宅してきた武蔵を、ご要望通りの恰好と例のセリフで出迎える。武蔵は言い終わる前に食い気味に返事をして、感極まった様子で荷物を放り出して抱き付いてきた。
「やばいぃ…おかえりなさいあなた♡の時点でメーター振り切れたぁ…。しかもこれ俺のエプロン?月影さん、俺のエプロンつけてくれたの?」
「これ以外に無くて…」
「だとしても最ッ高なんですけど…!」
 どうやら相当嬉しかったらしく、なかなか月影の事を離そうとしない武蔵。喜ばれるためにやっているのだから、この反応は月影にとっても喜ばしいに決まっている。しばらく玄関先で何も言わず抱き締めさせておいてやると、「なぁ月影さん」と、耳元で名前を呼ばれた。
「ドストライクすぎて、勃った…」
 …無邪気に喜んでいたかと思えば、この本能にド忠実なお言葉である。
 そっと、スラックスの前に手のひらを滑らせると、確かに硬い感触が当たった。冷静に客観視して、おっぱいとお尻のある可愛い奥さんならいざ知らず、大して凹凸もない年増の男に出迎えられてこうなっているのだから、物好きも大概だと思ってしまう。だがその反面、自分の何がそこまでいいのかは分からないが、ここまで正直に好意を示されて悪い気がするはずもなかった。
「…口で、しますか?」
 問いかけて、返事を待たずに足元にしゃがみ込む。月影自身もこの状況に思いのほか気分がノっているらしく、ジッパーを歯で下ろし、もごもごと唇を使って下着を引っ張った。その一連の流れでさらに興奮が煽られたようで、既に完勃ちのような状態になったペニスが、ぶるりとしなりながら顔を出す。何度これで愛して貰っただろうかなんて、もう数えきれない。自分を気持ちよくしてくれる大好きなペニスを間近で眺めるだけで、熱っぽく溜息が零れ、こくりと喉が上下した。
「ちょっ…い、いいのかよ。そんな、帰ったばっかで…まだ…」
 困惑しつつも、帰宅後即尺という夢のようなシチュエーションに期待一杯胸一杯。そんな表情で見下ろしてくる武蔵を、股座からちらりと見上げる。
「…だって旦那様は、ご飯よりお風呂より、私をご所望なんでしょ…?♡」
 耳掛けしつつ目を細めてそう言うと、目の前の肉が分かりやすく脈打った。
(ちょっとしょっぱい…♡)
 口内に埋めていくと、舌が塩気を感じ取る。当然ながらボディソープの匂いなどはせず、汗の匂いと性臭とが纏わりついた肉棒を根本まで頬張ると、生々しいそれらが味蕾と鼻孔をいっぱいに染め上げた。
(武蔵君の味濃い…♡ぁ…おなかの奥、むずむずしちゃう…♡)
 風呂上りの、ほかほかとしたいい匂いのするペニスをしゃぶるのも好きなのだが、大好きな相手の体臭をダイレクトに感じられるフェラチオの方が、一層深く情欲を刺激される。頭と舌がびりびりと痺れて、決して美味しいものじゃあないのに涎が溢れて止まらなくなる。
 じゅぱっ♡じゅぷっ♡じゅぽっじゅぽっ♡くぽっくぽっくぽっ♡♡
 唾液をたっぷり纏った舌を裏筋に押し付けて、何度も何度も、前後におおきなストロークを繰り返す。こつこつと亀頭が奥に当たる度、えづくどころか逆に喉で締め付けつつ、唇をすぼめてペニスの根元も刺激していく。もちろん、武蔵が大好きなリップ音を鳴らす事も忘れない。口内では気持ちよさそうにペニスが脈動し、上からはふうふうと荒い呼吸音が聞こえて来る。感じている証拠であるそれが嬉しくて、背筋がこそばゆくなり、膝がもじもじと動いてしまう。もっともっと感じて欲しくて、さらに熱心に口淫に勤しむと、堪らなそうにくしゃりと髪を掴まれた。
 そうやって思う存分ペニスを愛していた所、疼きっぱなしの胎内から、とろりと熱いものが溢れる感覚があった。
「ッ♡」
 それにすら感じてしまい、びくりと腰を震わせてから、名残惜しげに一旦ペニスから口を離す。それから改めてちゅっちゅと竿にキスを降らせつつ、武蔵の顔を上目に捕らえた。
「はぁっ…あの…帰って来てすぐに、武蔵君がおちんちんスッキリ出来るように…んむ…♡柔らかくして、濡らして、準備しておいたんです…♡折角だから、はふ♡これ、私の中で、気持ちよぉくお射精して欲しいなぁ…?♡」
 ちゅこちゅこと先端を指で甘く扱いて、裏筋は舌でねっとりと舐め上げながらの雌顔全開オネダリ。
 当然、ベッドルーム直行コースだった。
 
 
 
 濡れそぼって、はくはくと物欲しげに空気を食むアナルに亀頭を押し付ければ、すぐさま腸壁は大歓迎で吸い付いてきた。好みの状況で出迎えられて、お掃除フェラチオで興奮させられて、さらに即ハメ出来る程に柔らかく解れた後孔に求愛されて、そんな風にたたみかけられて冷静でいられるはずもない。一気に根本まで打ち込んで、胎内を思いっきりペニスで引っ掻き回すと、部屋には交接音とベッドが軋む音が生々しく響き渡った。
(これっ♡余裕ない時のセックスされてるっ♡すっごく興奮してる時のやつされてる♡♡喜んでもらえてるの嬉しい♡♡おかえりなさいのフェラチオも♡準備万端のおまんこも♡ぜんぶ喜んでくれてるっ♡♡大好きな武蔵君に喜んでもらえるの嬉しいぃ…!♡♡)
 激しく腸壁を擦り上げるピストンも、硬くて熱い肉棒も、興奮している証拠であるそれらが愛おしくて堪らなくなってしまい、きゅううぅ~~~~♡と、分かりやすくナカを引き絞ってしまう。
(もっと私の事使って♡お仕事頑張ってきたおちんぽいっぱい気持ちよくなってっ♡♡武蔵君♡武蔵君♡すき♡武蔵君すき♡♡)
「はぁッ…!♡なんッだよさっきからっ!ちんこ食いちぎりそうなくらいしゃぶり倒して来やがってっ!」
 心のうちがダイレクトに体の具合に現れていたらしく、喉奥で呻いた武蔵が余裕なさげに言葉を吐き出した。
「っ♡だ、って♡武蔵君のために、ぁ、ごはん、用意するのもっ♡勃起おちんぽお世話するのも♡おまんこ使って貰えるのも♡ぜんぶ、うれしくなっちゃってぇ…!♡♡おちんぽチュッチュするの、とまんない♡♡これすきっ♡むさしくんのおちんちんだいすきぃっ♡♡ッあ゛ぁ゛っ!!♡♡」
 言葉の途中で、辛抱ならなくなったかのように重い一突きが打ち込まれる。武蔵は興奮を剥き出しにして月影の事を見下ろしていて、獲物を追い詰めるようなその表情に、全身がぶわりと波打った。
「どんっだけ煽れば気が済むの?つーか今のちんぽだけが好きみたいに聞こえんだけどなァ!?」
「ちがっ…!武蔵君がすきっ♡むさしくんのおちんちんがいいのっ♡むさしくんじゃなきゃだめだからぁ…!♡♡」
「ッ~~~!!♡それっ…やばいって…!!♡♡」
 一度動きを止め、波を逃がした武蔵が再度腰を使い始める。一発一発を奥に叩きつけるような激しいピストンが、蕩けた腸壁を舐めしゃぶっていく。
「ここっ?ここ俺じゃないとダメなの?俺の形だもんな?俺以外のちんぽなんてもうハメられないもんな!?」
「うんっ♡うんっ♡むさしくんせんようですっ♡♡むさしくんだけなのっ♡♡せんようのおまんこ、ぁあッ♡むさしくんにつかってもらえて、うれひぃのぉ…♡♡」
「だ、っから…!♡やばっ…!でる、でるっ!それ、反則だからッ…――――!!♡♡」
 ぎちりと歯を噛みしめた武蔵に腕を回されて、きつく抱きしめられた状態で動きが止まった。ぴったりと根本まで押し付けられたペニスがどくどくと痙攣して、胎内に熱い奔流が迸る。
「ん゛ッ…~~~!!♡でて、る♡♡せーえきれてるうぅ…!♡♡あ、あぁ…!!♡だんなさまの種付け、うれしいれすぅ…♡♡ひ、は、ぁあ…ッ♡♡」
 体を閉じ込められて、耳元で動物じみた呼吸音を感じつつ、大好きなペニスからの種付けに酔いしれた。
 武蔵はしばしそのままの状態で呼吸を繰り返していたが、ややあって、名残惜しそうに伸し掛かっていた身を起こした。その表情は先程までとは打って変わってしおらしく、上気した顔で申し訳なさそうに月影に視線を落としている。
「わり…オナニーみたいなセックスだったよな…月影さん、イけてねぇもんな…」
「っ♡ん…♡は、あぁあ…♡♡」
 武蔵の指先が、勃起したままのペニスの先端でぬるぬると円を描いた。確かにオーガズムこそ得られていないのだが、精神的な充足感と多幸感で一杯だった月影は、追い打ちのように与えられた肉体的な快感に、いとも簡単に腰骨を蕩けさせてしまう。
「一回出して落ち着いたから…こっからは、月影さんの事気持ちよくしてやるな…♡」
 
 そこからは本気のドロ甘セックスで、中出し精液でぐずぐずの腸壁を甘やかしピストンで延々とほじられて、結腸を抜かれて雁首で何度も何度も引っかかれ、射精と同時に強烈なメスイキをきめさせられ、終わった後もしばらく全身がびくびくと痙攣して治まらないくらい、時間をかけてどっぷり感じさせられた。
 そして、余韻が落ち着いた頃にようやくお風呂でさっぱりして、二人が食卓についた頃には既に日付けが変わってしまっていた。
「おおおお!月影さんやれば出来る子!!!」
「ふふふ」
「すっげぇ得意気だこのおじさん!!でもすげぇ!すげぇよこれ!ちょっと俺感動してるもん!」
 武蔵は用意されているご飯を見て、予想通りとても喜んでくれた。普段自分は冷蔵庫にあるものだけでパッパともっと美味しいものを作ってしまうというのに、それを微塵も鼻にかけないではしゃいでくれる辺りが有り難い。
 ご飯と温め直した味噌汁を配膳してやり、二人揃っていただきます。
「あぁ~…幸せ…」
 味噌汁に口をつけ、噛みしめるように呟く武蔵を眺めていると、こちらまで胸がほこほこ温かくなってくる。武蔵にとって、どうやらこのお惣菜とご飯とは、そこまでの価値があるものらしい。
「…武蔵君がそんなに喜んでくれるなら…これからも定期的に、いい夫婦の日、します…?」
 つい口をついて出た提案に、武蔵の目が丸くなった。
「やってくれんの?」
「武蔵君がやりたいのなら」
「三択には常にセックスも込み?」
「…善処します」
「ッ…!インスタでうちの嫁自慢したい…!!」
「武蔵君インスタグラムやってないでしょ」
「今日始めますね。月影さんを自慢するために」
「やめて下さいね」
 ぽんぽんと下らない会話のキャッチボールを楽しんで、それからくすくすと笑いを零す。
「武蔵君」
「月影さん」
「いつもありがとうございます」
「これからもよろしくな」

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