小説

俺の前ではアイドルやめていいんだぜ♡一色社長の従業員慰安おっぱいリフレ♡(+α)

letm_official
R18/BL/水方ユキ×一色紅

クズの皮を被った聖母紅に、残念王子みなかたゆきが甘やかされます。ユキ×紅っぽいですが、どっちも可愛いので軽率に百合ホモです。
おっぱいを吸いたい気持ちが強すぎるあまり、授乳手コキとかバブみ全開ヨシヨシとか残念な事しちゃってます。二ページ目は本文とは関係ないオマケです。

 まぁそうでしょうわな。人の気配が一切しない静まり返ったリビングを見て、別段驚きもしなかった。どうも、水方ユキです。
 現在俺は、超高級マンションの最上階、事務所の社長であり恋人でもある紅さんの自宅を訪れている。何故かと言うと、今晩紅さんと一緒に食事デートをする事になっているからだ。有名人も数多く通う紹介制のお店で、プライバシーに関する配慮が徹底しており、安心して食事が出来るめちゃくちゃ美味しい鉄板焼きのお店に連れて行ってもらう予定だ。やったー! 今夜は高級焼肉だ!! お肉大好き!!
 ……ただだからと言って、約束の時間前から紅さんが大人しく自宅待機しているはずもない。もぬけの殻の自宅も予想通り。どーせ男だの女だのの家をふらふらほっつき歩いているんだろう。この浮気性に対しての俺の寛容さも大概だとは思うが、それを許容できない限りは紅さんと一緒に居られないし、それも含めての紅さんなのでもうとうの昔に諦めている。そもそもあの人一夫一妻制で収まる器じゃないし。
 何せ現役時代は神様のような扱いを受けていた伝説的アイドルの上、今は業界を支えるタレントを数多く有する芸能事務所の社長。その肩書のイメージ通り、コンクリートジャングルを一望出来る広々とした豪邸にお住まいなのだが、一方で坪面積と部屋数を全く使いこなせていないためにリビングと寝室以外はほぼ物置と化している。じゃあ何でこんなに高い物件買ったんだよと以前家主に問うてみた所、「よく分かんねぇし、とりあえず高いの買っときゃ間違いないかなーって」と。いや家電じゃないんだぞ。よく分からないままとりあえずで億単位の買い物をするな。
 飲みかけで放置されたウイスキーグラスを横目にリビングを抜けて寝室の扉を開く。ダークトーンに統一された室内で、起床後整えられる事もなくぐしゃぐしゃによれたキングサイズのベッドが出迎えてくれた。天気でも確認したのだろうか。申し訳程度にしか開かれていない遮光カーテンのせいで、昼間にも関わらず部屋全体が薄暗い。灰皿にうずたかく積まれた吸い殻といい、床に脱ぎ散らかした寝間着といい、ベッドサイドのエロ本といい、一体誰と使ったのか分からない出しっぱなしのコンドームといい、もう何もかもが家主のずぼらさをそのまま表していて頭が痛くなる。とりあえずカーテンを全開にし、窓を開いて空気を入れ替えておいた。
 誰かに世話を焼かれない限りはどうせろくすっぽ洗濯もしない万年床。紅さんが居ないのを知っていながら、本日早めにここに来た理由の一つはこれを綺麗にするためだ。だって今夜エッチする場所なんだもん。快適に整えておきたいじゃん! そんな想いを胸にシーツを豪快にマットレスから引き剥がすと、紅さんの匂いがぶわりと撒き散らされた。
 煙草と女物の香水の匂いだ。レッドムスク系の重くて甘ったるい、紅さんにピッタリなヤラシイ気分にさせられるやつ。
 それを感じた途端に、チリリと、体の芯が燻った。
(……洗濯の前に、ちょっとだけ……)
 恋人の残り香のせいで一瞬にしてスケベ心が首を擡げてしまい、誘われるままベッドに横になった。掛け布団を手繰り寄せて、抱きしめながら鼻で大きく深呼吸。すると肺いっぱいに紅さんの匂いが充満して、下っ腹の方で熱が膨張した。まるでパブロフの犬だと思う。でも紅さんに初めて抱かれたあの日以来、エッチする度にこの匂いに包まれながら、毎度毎回あの手この手で気持ちよくさせられ続けているのだ。これも致し方ないと言えよう。
(やば……オナニーしたくなってきちゃった……♡)
 食後のお楽しみがあるため、今一人でヌいてしまうのは少し勿体ないようにも思えた。でも、紅さんの匂いのせいでスイッチが入ってしまい、股間がズキズキ痛い。悪いがこちとら二十歳に毛が生えた程度の男。ひとたびムラついてしまった以上は夜まで待てそうもないので、とりあえず軽~くスッキリしておく事にした。
 部屋の隅っこに追いやられている段ボールへと足を伸ばし、取り出したのは紅さんの写真集。引退する時に発売されたメモリアル商品だ。何せご本人の家なので、出版物は絶版したものも含め全て取り揃えられている。ファンとしては物凄く助かるけど、この、雑に段ボールに突っ込むだけの保管の仕方はどうにかならないものかと常々思っている。紅さんは自分の事を世界一カッコイイと信じて疑わない超ド級ナルシストのくせに、一方で過去に興味がなくて出版物を見返すような事をしないためこの扱いだ。毎日毎秒今この瞬間の俺こそが人類史上一番の格好良さで幸せ♡ っていうタイプだ。さぞ人生が楽しいだろうなと思う。
 ともあれ写真集を手にベッドに戻り、いそいそとお目当てのページを開いた。
 ステージパフォーマンス中、汗だくになって髪を掻き上げている瞬間の紅さんを切り取った写真だ。客席に向けられる自信と色気たっぷりの流し目と、剥き出しの首筋に張り付く髪の筋、ステージ衣装から覗く鎖骨と汗に濡れた胸チラがすっごく性的で、唇に押し当てられたマイクが別の何かにしか見えない。正直めちゃくちゃエッチでお気に入りすぎて、この紅さんで何回ヌいたか分からないレベルの筆頭オカズ写真だ。
 この雄み全開な恰好よすぎる紅さんに抱きつぶしてもらう妄想をする事もあれば、衣装から覗く汗みずくの胸の谷間でちんぽをシゴいてもらう妄想をする時もある。今日は後者の気分だった。
(ああ、紅様ぁ……今日もすっごくエッチです……♡)
 ここで性癖を暴露すると、この写真を使う時には、恋人の紅さんというよりも、あの頃の神である一色紅様をオカズにさせて頂く感覚でオナニーに耽るのが大好きだ。それというのも、紅さんが現役当時の俺はその輝きが羨まし過ぎて直視出来ず、かといって目を離す事も出来ず、興味のないフリをしながらコソコソと動向を伺うようなムッツリ隠れファンだった。だからグッズや写真集を買った事なんて無いし、当然ながらライブに行った事もなかった。だけど俺がそうやって面倒くさいこじらせファンをやっているうちに、紅さんは二十代も半ばという若さでアッサリと引退を発表して、表舞台から姿を消し、ただの伝説になってしまった。その時の後悔といったら今思い出しても泣けてくる程だ。何で素直に紅さんのライブに行っとかなかったんだろうと悔やんでも悔やみきれなかった。
 Kプロのオーディションを受けたのも、アイドルになりたかったというよりは、生の紅さんに会うための手段としてオーディションに殴り込んだという表現が正しい。動機が邪すぎてごめんなさい。今は心を入れ替えて真面目にアイドルやってるんでほんと許して下さい。
 ともあれどんなに悔やんだ所で、こじらせていた思春期のあの時間は戻らない。だからこそ、一ファンとして大好きなアイドルをズリネタにするという、思春期男子にありがちな時間を満喫する事で自分を慰めたくなる……のかもしれない。
(あぁ……もうちょっとで乳首見えちゃいそう……♡ こんなの……こんなえっちすぎるの、アイドルが着ちゃダメだってぇ……!♡♡)
 紅さんのおっぱいなんてエッチの度に見てるはずなのに、この胸元ガバガバなアイドル衣装から覗く凹凸が俺の性癖を捉えて離さない。別段鍛えている様子ないのに、胸板の上に柔らかな筋肉と薄い脂肪が乗っている、ふっくらむっちりとってもエッチなおっぱいだ。こんなやらしい身体でアイドルやってるとかほんと何なのもう。見せつけてるとかありえないでしょ! スポンサーか? スポンサーの要望か? それでこんな衣装着せられてんのか!? くっそどこぞのお偉いさんのエロじじいめ紅さんに何てもん着せてんだありがとうございます!!
 しかもセックスシンボルの側面もあった紅さんのステージパフォーマンスは、思わせぶりでエロっぽいと有名だった。こんなエッチな恰好で、何千、何万の人前に立って、セクシーなパフォーマンスを披露するなんて……。一体何人の男が紅さんを、このおっぱいをオカズにセンズリぶっこいたんだろう……。うぅ……許せない……。俺は今現在の自分の行いを丸ごと棚に上げて、謎の憤りすら覚えていた。性欲に支配された男っていうのはどうしようもなくバカなのだ。
 どうせこの後洗濯する予定なので、ちょっとの罪悪感を覚えつつも丸めた布団に腰を擦り付けた。紅さんの匂いがする塊に思いっきり指を食い込ませながら噛みつくと、動物にでもなったみたいで興奮が倍増する。ふうふう、自分の荒い呼吸音が滑稽だった。
(紅様♡ 紅様♡ だいすき♡ かっこいい♡ すっげぇエロくて可愛い♡ 紅様ぁ♡♡)
 と、紅さんの匂いに包まれて、頭の中も紅さんでいっぱいにしながら大盛り上がりで自慰を楽しんでいた所……
 いきなりガチャリと寝室の扉が開く音がした。
「!?」
 死ぬ程驚いて顔を上げると、あちらも驚いた様子で目を丸くしている紅さんとばったり視線がカチ合った。両者一瞬、時が止まった。
 しかし、ベッドの上でズボンを下ろしてナニを握りしめる俺と、その目の前に開かれた写真集という、あまりに分かりやすすぎるこの状況。紅さんの理解が及ぶのに、そう時間はかからなかった。
「ぶっ……あーーーーッはっはっはっはっ!! 俺のエロくもない写真集でシコってんの!? マジかよおい~~~~~!!」
 俺の中で絶対神となっているアイドルは、三次元に現れた瞬間に、大口開けてげらげら笑ういつも通りのヤニ臭いオッサンに戻ってしまった。
「うううううううっさい!! うっさいうっさいうっさーーーーい!! いいでしょ別に!! 何が悪いんすか写真集ってそういうモンでしょ!?」
「うっわ開き直ってるよこいつ。その理論でいくと自分たちの写真集もそうやって使われてる事になりますが~?」
 何でこの人音もなく帰ってきてんだよ! いつもガサツで足音とか扉の開閉音うっさいクセに何でこういう時に限ってしめやかにご帰宅なされるの!? もしかして俺のせい!? 俺がオナニーに集中しすぎてた!? ああもう誰か殺して穴があったら入りたい!!
 羞恥のあまり身を縮めて半泣き半ギレになるしかない俺に、尚もおかしそうな表情で紅さんが歩み寄ってきて、今まさに開かれている写真集のページを覗き込んだ。残り香なんかよりずっと生々しい紅さんの匂いが鼻孔を刺激して、オナニーの途中だった股の間がじんっと疼く。
「ふぅ~ん♡ ユキちゃんはこの写真がお気に入りなのか~♡ ヘェ~~~~♡」
 オカズ写真をまじまじと検分されるのは恥ずかし過ぎたけど、今まさにシコっていた現場を見られてしまえばロクに弁明も出来はしない。うう、何だこの羞恥プレイ。向こう半年は絶対ネタにされるだろこれ死にたい……。
「……あ、そうだ」
 しかしそこで、何かを思いついたような素振りを見せた紅さんは、すたすたとドアの方へとUターン。てっきりからかい倒されるだろうと思っていた俺は、ほっとしながらも疑問符を浮かべて様子を伺う事となる。
「イイコトしてやるから、シコるの我慢してちょっと待ってな♡」
 そう言って悪戯臭く笑った紅さんは、物置部屋の方へと姿を消した。
 
 そして十分後……
 
「じゃーん! ユキちゃんどーよ♡ 俺もまだまだイケるくね~?」
 部屋に戻ってきた紅さんは、あろう事か俺が今まさにオカズにしていたあの写真の衣装を身に纏っていた。決めポーズを取る紅さんを前にして目が点になる。それと同時に、全身の血液が沸騰するような興奮が襲ってきて、頭から煙が出るかと思った。
「あ……え……!? そ、それ……何でっ……!?」
「んー? 衣装も一応ここに突っ込んでたんだよな。なんか捨てんのももったいなくてよ~。そのうち展示とかしたら商売に出来るかなって? ま、めんどくせーから結局何もしてねぇんだけどな」
 鯉みたいにパクパク口を開け閉めして動揺しまくる俺に反して、紅さんは何てことない様子で着用感を確認している。
 引退してからもう十年近くは年を重ねているはずなのに、紅さんはずっと変わらずあの頃のままで、当時の衣装を着ても全く違和感がない。というよりむしろ、年齢を重ねたからこその色気と美しさだけはどんどん増しているように思うから手に負えない。そのせいで「一色紅は処女の生き血を啜って生きている」なんて都市伝説が流れている程だった。何をバカなと言いたい所だが、ただ俺も、恋人でありながら紅さんの性交事情を全て把握しているわけではないため、それがあながち嘘ですとも言い切れないのが悲しい所である。もしかしたら本当にどこかでうら若き乙女の生き血を啜っている瞬間があるのかもしれない。そんな考えがチラつくくらい、この生き物は掴みどころが無く、そして桁外れの魅力を持ち合わせているのだ。
「で、それよか……」
 あまりの衝撃に固まってしまった俺に歩み寄ってきた紅さんが、膝の上にどっかりと腰を下ろした。指先が顎を辿り、耳たぶを生暖かい吐息が擽る。
「ユキはこの俺にどんなエロい事させる妄想してんのかな~……?」
 熱を持って吹き込まれる低い声に、萎えかけていた股の間がいとも容易く熱を持った。そして目の前には、先ほどまさにオカズにしていた大胸筋のふくらみが……。
「こ……この、おっぱいで……ちんぽシゴいて欲しいなって……」
 性欲に逆らいきれず身も蓋もない願望を口にしてしまうと、紅さんの喉奥でくふっと笑いがかみ殺された
「ユキちゃん俺のおっぱい好きすぎ~♡」
「ぅ……だ、だってぇ……」
「うんうん、分かるぜ? 男たるものおっぱいが嫌いなワケがねぇもんなぁ? 俺の前では王子様やめてただの男の子で居ていいぜ~♡」
 ガチガチに作り込んでいるアイドルと比べれば、俺は自然体で芸能界を渡り歩けている方だと自負してはいる。だがそうは言ってもある程度「皆が求める理想の王子様像」というものを作り上げ、あたかもそれが真実のように見せかけて販売している部分はある。そしてたまに、ごくたまーに、自分が被った王子様の皮でちょっと疲れてしまう時もある。残念ながら俺は天使でもなければ妖精でもない。どこにでも居るような、年相応に下らない事を考えていてエロい事も大好きな普通の男だ。
 だからこうやって、紅さんが下らない俺も全肯定で受け止めてくれるとホッとする。何ならもっとノリノリで下らない事をし始めてくれるとそれが笑いに変えられる。そんでもって、自然とまた明日からも頑張ろうって思える。そういう能力が紅さんの最も凄い所だと思うし、だからこそ、ダメ人間でありながらも色んな人に愛されて許容されてしまうんだと思う。
 ベッドに腰かける俺の前にしゃがみこんだ紅さんが、股間に胸板を押し付けた。柔らかい筋肉がむっちりと吸い付く感覚がいやらしくて、さらにソコに血が集まってしまう。それから左右の肉を手繰って何とか寄せてみようと工夫している様子だったけど、どう頑張った所で男の胸でナニが挟めるはずもない。
「う~ん。さすがに挟んでやれる程のおっぱいはねぇんだよな~。パイズリすんの夢なんだけどな~」
 だけど俺からしてみれば、神が足元に跪き、あの擦り切れる程オカズにしていたチラ見せおっぱいを一生懸命俺のちんぽに押し付けているのだ。これだけで昂りすぎて心臓が爆発しそうだった。そもそも最初から挟まれる事なんて期待していない。この、アイドル衣装から覗く胸板を思いっきり汚したかっただけだ。
「い、いい、です♡ これでっ、十分すぎるくらいエッチですっ……♡」
「そう? んじゃま……♡」
 興奮に息を乱す俺の様子に目を細めた紅さんは、組み合わせた手のひらと胸板の間にちんぽをホールドしながら上半身を揺さぶりはじめた。その上先っぽをぬるついた舌で甘やかされると、たまに舌ピアスが割れ目やカリ首に食い込んで、堪らない快感をもたらしてくる。
 俺はこの舌ピにとにかく弱くて、キスも乳首もフェラもケツも、とにかくこれで責められるとそれだけで腰砕けになる。こんなに小さいただの金属一つがついてるだけなのに、紅さんの舌技とあわさるととんでもない威力を発揮してくる。
(ああもうっ! なんでこんなっ、エロい事するためだけのピアスつけてんだよぉっ♡♡)
 このスケベ魔神は、セックスの時に喜んでもらうために舌ピアスをつけていると明言している。それを意識する度に、この舌ピで俺以外の誰かも悦ばせているんだなぁとモヤモヤする。独占欲のようなものも勿論あるのだが、それ以外にも、紅さんが俺以外に突っ込まれてアンアン言ってたり、俺以外の股座に顔を埋めていたり、そういうシーンを想像すると腹の奥が熱くなる。ちなみに言っておくと、俺は寝取られ趣味など断じてない。無いったら無い。
(あ、ぁ♡ やばい♡ だめ♡♡ おっぱい気持ちいい♡♡ 紅様のおっぱいで、俺のちんぽシゴかれてるぅ……!!♡♡)
 つい瞼を下ろして快感を噛み締めたくなってしまうけど、でもこの光景を目に焼き付けておきたくて、必死で目線を下に落とし続けた。内側に心臓がある大事な部分を、俺のちんぽが不躾に汚している。その事実が背徳的で、興奮させられて仕方ない。
 つむじ可愛い。睫毛長い。耳触りたい。唇やらしい。食いたいモンばっか食って、寝たい時に寝て、酒もタバコも大いにたしなんで、栄養バランスだの生活リズムだのとは無縁の生活を送っているくせに、何故こんなにも肌と髪がツヤツヤしているんだろう。何から何まで三十過ぎた男とはとても思えない。
 上から振ってくる俺の浅い呼吸に気付き、紅さんが瞼を持ち上げた。情欲を湛えたディープブルーと目が合って、体の芯がざわりと脈打つ。何もかも見透かしたような表情で、先端を挑発的に舐め回しながら、エロ臭~く瞳が細められる。その顔でもうダメだった。
「あっ♡ ぁ゛ッ!!♡♡ やばっ、やばあッッ!!♡♡」
「うおっ!?」
 成す術も無く暴発し、精液を紅さんの顔にぶっかけてしまう。だけど粗相に対して何を言う訳でもなく先端を口に含み、残りの射精を受け止めて残留ザーメンまでちゅっちゅと吸い出してくれる紅さん。この、自分では出し切れないような僅かな残り汁を吸い上げられると、尿道がゾクゾクしてちんぽが溶けるんじゃないかと思う程気持ちがいい。
 ちゅぱっ♡ 最後までエッチな音を立てながら唇が離れていった。
「はええよこのソーローめ♡」
「あ……♡ す、すいません……」
「ま、別にいーけど。メシ行く前にどのみちシャワー浴びるつもりだったし」
 顔にかかった精液を掬い上げ、まるで美味しい物でも舐めとるかのように口元に運ぶ。しかも一回だけじゃなくて全部さらえるくらいの勢いで……うわあぁ……何だこれやばいエッチすぎる……!! 紅様が、絶対神が、俺の顔射ザーメン美味しそうに舐めてる……!!
 ひとしきり舐め終わると、紅さんは煙草を咥えてジッポで火をともした。そしてそのまま踵を返し、どうやらバスルームへと向かうようだった。
「あ! あのっ……!!」
 これで終わってしまうのはあまりに勿体なくて、咄嗟に紅さんを呼び止める。
「こ……これで、おしまい、っすか……?」
 あざといのは承知の上で、紅さんお気に入りのお伺い顔とご機嫌取り声を作って問いかけた。するとあちらさんの表情がみるみる緩んでいき、また初めと同じように俺の膝へと乗り上げてきてくれた。尻の重みと内腿の柔らかさが心地良い。
「何だよこのスケベ♡ 不満なのかよ♡」
「だって勿体なくて……♡」
 言いながら、衣装に手を滑り込ませ、胸板に指を添えて少しだけ食い込ませる。女の子みたいに大きくも柔らかくもないけど、指を押し返す弾力があって、しっとりと吸い付いて、相変わらずエッチな触り心地だった。
「そっか~。じゃあこれ以上どんな事してぇのかな~?♡」
 紅さんがちらりと布を捲ると、反対側の乳首が露わになる。少し濃いピンク色で張りのあるぷっくり乳首だ。死ぬ程遊んでいるというのにそれを微塵も感じさせないエッチなおっぱいを見せ付けられ、吸い寄せられるように唇に含んだ。
「んっ♡ んむぅ♡♡ んぅ……♡」
 舌を押し返す弾力が気持ちいい。紅さんの匂いに甘酸っぱい味が混ざってすっげぇ美味しくて興奮する。夢中になって味わっていると、熱を持ち始めている股の間に手が伸びて来た。手のひらで作った筒でちんぽをそっと包み込まれ、そのまま上下にシコシコと宥められる。
「ユキちゃんいいこいいこ♡ いつもお仕事頑張ってくれてありがとな♡ ユキが居てくれるおかげで俺すっげぇ幸せ♡ ちんぽもこんなに硬く出来て偉いよなぁ♡ カッコイイぜ~♡ 今日は俺のおっぱい吸いながら、お手手まんこにた~っぷりちんちん甘えさせていいからな~♡」
「ッ……♡♡♡」
 紅さんのおっぱいを吸いながら、頭をヨシヨシ撫でられて、存在全肯定の激甘褒め言葉と共に優しい手つきでちんぽをあやして貰えるなんて、こんなのちょっと幸せすぎる。
 見た目や言動の派手さで勘違いされがちだが、紅さんは実は物凄く温かくて愛情深いタイプの人間だ。そうでなきゃ、日本中を自分の魅力で誑し込み続ける稀代のトップアイドルになんてなれるわけがない。そんな人にこうやって愛情たっぷり甘やかされようものなら、もう脳味噌も体も幸福感でトロけて堪らない。思考にモヤがかかっていき、気持ち良くなるホルモンみたいなのがドパドパ分泌されているのがよく分かる。
「くれないさん♡ くれないひゃん♡ んむ♡ くれない、ひゃん♡ ひゅきぃっ……♡♡」
「ふふっ、なんだよこれデケェ赤ん坊だなぁ♡ あ~~~ユキちゃん可愛すぎて母性目覚めそ……母乳出したくなってきたぁ……♡」
「んんっ♡ くれないひゃんのおっぱい、飲みたいれす♡ 出して♡ 出してぇ♡」
「ん、ぁ♡ ちょ、おま、吸いつき過ぎだって……♡ 残念だけど男はココからは出ねぇの~♡」
 興奮のあまり頭が悪くなっている俺は、紅さんならもしかしたら母乳くらい出せるんじゃないかという気分になってきて、胸板を揉みながらきつく乳首を吸い上げた。まぁ当然何も出ないんだけど、そうすると刺激で乳頭がより勃起して口に含みやすくなる。
「っ……♡ おーい、そんなにしても出ねぇって……♡」
 そのまま音を立てて吸い続けると、頭を撫でていた紅さんの指がきゅっと髪を掴んできた。
「いっ♡ おい、乳首イテェっ……ッ……♡ ユキテメェさては調子乗ってんだろ吸い過ぎなんだよ!」
 段々と声に余裕が無くなってきて、ぺしんと後頭部を叩かれた。でもその程度では止まらない。俺のすけべ心は、ただ甘やかされていた時とは違うベクトルに傾き始めていた。引き剥がそうとする手の動きに逆らって乳首に食らいつき、反対側も指先できゅっと摘まむ。
「アッ……♡」
 びくんと目の前の体が跳ねた。上目で様子を伺うと、紅さんは目を潤ませて唇を擦り合わせていた。ちんぽを扱く手が止まっているので、腰を揺らして催促する。
「ねぇ、おっぱい吸いながら甘えさせてくれるんでしょ?」
「……あのなぁ……甘えてぇなら赤ん坊らしくソフトに吸えソフトに。俺の乳首を慮れ」
「赤ちゃんって結構激しく吸うんすよ?」
「どこ情報だよ赤ん坊もいねぇクセにッ、あぁうっ!♡♡」
 紅さんの言葉を無視して再度激しく吸い上げると、あられもない声が響いて思わず口角が緩みそうになった。お留守になっている手のひらを無視して、股の間に勃起したちんぽを擦りつける。膝の上に乗っかる紅さんの体が揺れて、腰の下まで延ばされた長髪がぱさぱさと音を立てた。
「ん、生意気な事しやがって……!♡ 衣装汚れるだろうがっ……♡♡」
「いいれひょ、どーせ……めんどくさがって、展示も何も、しないクセに……♡」
 八重歯で乳頭を挟んで、グミみたいな食感を楽しんでから軽~く引っ張って、それからぱちんと解放する。その後は赤くなってジンジンと震えるソコを、唾液たっぷりの舌で慰めてあげる。勿論吸っていない方も爪で上下に弾いてあげて、たまに押しつぶしてコリコリ扱いてあげたり、指先で優しく撫で摩ってあげたり。そうするうちに、次第に胸が大きく脈打ち始め、はっ、はっ、と、頭上から隠し切れない荒い呼吸が降ってくる。
「はあぁっ……やっべ、きもちいぃ……っ♡」
 とうとう本音を漏らした紅さんに、ぶわりと背筋が粟立った。衝動に任せて勢いよくベッドに押し倒す。黒いファブリックの上に赤い髪が散らばって、そのコントラストが凄く官能的だった。
「くっそ、ユキのくせに……!♡ おら男はコッチから出るんだよ! しっかり搾れこのエロガキが!」
 素直になった紅さんがズボンをずらすと、すっかりガン勃ちで先っぽをひくひくと濡らしたちんぽが勢いよく顔を覗かせた。本当は痛く吸われたせいでエッチなスイッチが入っちゃったくせに、俺相手だとどうしても優位に立っていたい俺様は、恥ずかしい乳首責めで感じたのがバレないように必死で余裕ぶっていたんだろう。今だって精一杯オラついちゃって、こういう所、かっこつけで本当に可愛いと思います。
 さて神からのオネダリだ。全力で搾らせて頂こう。
「ひッ……!!♡♡」
 じゅるるるるっ♡♡ たっぷり唾液を溜めた口内で吸い上げながら、一気に喉奥まで竿を誘う。紅さんの一番大好きな咥え方。ちょっと強めのバキュームフェラが大好きなのも、その後に涎まみれの舌でまったりナデナデされると堪らなくなっちゃうのも、フェラされながら会陰を擽られるともっと気持ちよくなっちゃうのも、紅さんのイイトコロに関しては誰より詳しい自信がある。っていうか、俺よりこの人の体に詳しいヤツが居るなんて認めない。他に誰と寝ていようが、紅さんを一番気持ちよく出来るのは俺だ。
「くれないひゃんの、ひんぽ♡ かわいぃ♡♡ うらすじ、んむ♡ ひゅごい、びくびくってひてぇ♡♡ おれのくち、きもひいいれすか?♡」
「ちょっ♡ おま、っ♡ 咥えながら、しゃべんなってえッ♡♡」
 無意識に俺の頭を押し戻そうとする紅さんに逆らって、ぐぽぐぽ音を立てながら愛情たっぷりにちんぽを甘やかす。八重歯が当たらないように喉まで大きく開いて、紅さんのカリ首を深い所でしっかり締め付けられるようにして……♡
「ッ♡ は、ぁッ……っく……~~~~♡♡」
 紅さんの大好きなやり方で、根元から先端までのロングストロークを繰り返すと、喉から堪らなそうな声が零れた。犬がキュンキュン鳴いてるみたいな声。なんて可愛いんだろう。俺の口で感じてくれているのが分かって凄く嬉しい。
「ぷあぁっ……♡ ん、くれないさん、こっちも……♡♡」
「んッ♡♡ あ、そこっ♡ ッ、あぁぁ……!!♡♡」
 気分が良くなって、もっともっと気持ちよくしてあげたくて、ヌトヌトになったちんぽを右手で扱きながら会陰に舌を滑らせた。女の子なら割れ目がある位置を、圧迫しつつ舐め回して、左右のふくらみを擽って、下から上へと勢いよく弾き上げる。そうしていると、お尻がベッドから浮き上がって、俺の舌にオネダリするみたいに股が突き出された。気持ちいい、もっとシて♡ って言うみたいに。
 もし紅さんが女の子だったら、おまんこが付いていたはずの場所だ。勿論沢山愛してあげるし、一番大切に扱ってあげる。
「ゆ、きぃい……♡ あぁぁ♡♡ そこ♡ ちんぽシながら、そこっ♡ だめ、だって♡♡」
 何度も何度もしつこくキスをして、たまにちょっと意地悪に吸い上げて、喘ぎ声と共に赤い跡が残る様子を楽しむ。ここは俺の場所。他の誰にも渡さないし、紅さんのココを気持ちよくしてあげていいのは俺だけの特権。
 よっぽど感じるのか、やればやるほど我慢汁が溢れてきて、ぬちゃぬちゃぐちょぐちょ卑猥な音を立てながら下の方まで零れて来る。ひくひくと物欲しそうな動きを見せるアナルに粘液を擦り込む動きも追加すると、腰がすっげぇスケベに揺れ始めた。知ってる。会陰をいじられると女の子のスイッチが入っちゃって、中を穿って欲しくて堪らなくなる事。ちんぽが欲しくてウズウズして、体が勝手に動いてしまうんだろう。あーエッチ。神様でも社長でもないただの俺の恋人、ほんっと~~~~に可愛い。
「ゆき♡ ゆき♡ ぁッ♡ もぉ、中じれってぇよおぉ……♡♡ んんぅ……!♡♡」
 ムラついてどうしようもなくなったのか、ついに紅さんは自分で乳首をつまんでクリクリと扱き始めた。その瞬間、お尻のおまんこもキュンっと収縮して、竿もぴくぴく律動する。俺の方からも会陰に舌を押し込むと、腰が上下に痙攣した。
「紅さん、焦っちゃらーめ♡ まずはミルク飲ませてくれるんすよね……?♡」
 またちんぽの方に舌を戻して、裏筋をねっとり舐め上げながら、綻んだ後孔に中指をくぐらせる。とはいえ奥まで入れる事なく、入り口の辺りで軽く遊ばせる程度。もう一方の手では会陰の中心を擦って、おまんこの気分になっちゃってる割れ目を宥めてあげる。
「ん♡ ん♡ んんっ♡ んん……♡♡」
 イけそうでイけない力加減に身悶えながら、俺から与えられる刺激に没頭して、やらしく乳首オナニーに耽る紅さん。つやつや濡れた唇が噛み締められて、ぷりぷりの乳輪が指に潰されて形を変えて、一番弱い下腹が跳ねているのがバレバレだ。あの衣装を着ている紅さんの、まさかこんな痴態が見られるなんて……。いよいよ俺の方も余裕が無くなってきて、もう少しこの状況を楽しみたいと思うのに、一方で口淫に熱が籠り始めてしまう。
 ぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ♡♡ ぬっちゅぬっちゅぬっちゅぬっちゅぬっちゅ♡♡ ちんぽをしゃぶる音と、お尻まんこをなぶる音。いかにも交わっていますといった卑猥な水音は、聴覚からも気分を盛り上げて来る。紅さんも同じ気分なんだろう。太ももがぐぐぐっと左右に突っ張って、お尻もより一層持ち上がって、体が分かりやすく絶頂の準備を整え始める。
「アッ……♡♡ いく♡ いきそッ♡♡ ゆきいぃッ……!!♡♡」
(うん、いいよ、イって♡ すけべミルクいっぱい飲ませて♡♡ 女の子みたいに気持ちよくなってミルク出して♡♡ 紅さん好き♡ 愛してる♡ 俺でイってくれるの嬉しい♡♡ これからもずーっとおまんこ気持ちよくしてあげる♡♡♡)
 焦らしていた後ろの指を、最後にぬるぅ~~~~♡ と、根本までハメ込んで、ちんぽも喉で締め付けながら思いっきりバキュームする。びくんっ♡ びくんっ♡♡ 紅さんの下っ腹が、今日一番の激しい痙攣を見せた。
「あぁッ……いくう゛ぅッ……!!♡♡ あっ、あッ♡ あッ♡ あぁぁッ♡♡♡ アあぁああッッ♡♡ ッあ゛ぁぁ~~~~~~~ッッ♡♡♡」
 女の子にしてははしたないサイズのクリちんぽが大きく膨らんで、それから激しく脈打ちながらアツアツのミルクを吐き出した。勿論全部受け止めて胃の中に収める。
「はあぁぁッ♡♡ あぁぁっ……♡ あっ♡ アッ……あぁッ……♡♡」
 よっぽど気持ちいいのか、自分で乳首を抓りながらお尻を持ち上げて、股座を突き出すエッチなアクメ姿から紅さんの体勢が戻らない。それならばとばかりに、いつも紅さんがしてくれるようにちんぽをしつこくすすり上げ、最後の一滴まで残さず搾り取らせて貰った。その追撃のせいで鼻からひんひんと可愛い声が漏れ、指を咥えっばなしのお尻が左右に揺れてしまっていた。
 ちゅぽんっ♡♡ たっぷりしゃぶって気持ちよくしてあげたちんぽを解放すると同時に、紅さんの腰は脱力してベッドに沈み込んだ。
「はーっ……♡♡ はーっ……♡♡ あッ、あぁ……♡♡」
 スッキリしたら即賢者タイムに入ってしまう紅さんが、もじもじとしな垂れたままというのは、つまりそういう事だ。
 改めて身を起こすと、弄りすぎてぷりぷりに充血したおっぱいと、俺の唾液と紅さんの精液でべとべとに汚れた下半身、そして何よりずっと右手の恋人だった大好きな衣装を纏ったあの頃の神様が、体を疼かせてベッドに横たわっている。正直とんでもない視覚刺激だ。興奮してどうしようもない股の間がズキリと痛む。
「ゆきぃ……♡」
 紅さんが舌足らずに俺を呼び、自ら尻肉を手繰った。愛されて濡れそぼった会陰とアナルを見せ付けながら、とろけた視線で物欲しそうな笑みを一つ。
「ユキと、セックスしてぇの……♡♡ こんどはコッチで……ユキのみるく、しぼらせてぇ……?♡」
 はい勿論大歓迎でございますとも。
 ああもう、寝具を洗濯する予定だったのに結局汚すような事しかしてない。その上そもそも、これが果たして晩御飯の予約時間までに終わるのだろうか。自信はない。

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