小説

holiday sex〈後〉生ハメ交尾でガチアクメ♡

letm_official
R18/一色紅×水方ユキ

2018年3月にpixivに投稿したものです。紅とユキちゃんがお休みの日にグズグズずぶずぶエッチをするお話。♡喘ぎ淫語満載です。

 前編|後編

 とにもかくにも紅のセクハラには余念がない。
 
 掃除や洗濯等細々とした家事をこなしている最中、定期的に乳首やペニスを弄って性感を高められ、ゴムのついたペニスをハメられてしまう。しかも、少し興奮の波が引いたかな、という頃を見計らって絶妙のタイミングで触ってくるものだから、朝からずうっと、気持ちよくて、もどかしくて、でも奥からはイききれない。そんなじれったい状態が続いている。
 
 昨晩強烈な快感を覚え込まされた体は無意識にそれを追い求めて、もっともっとと燻っているのに、いつまでも決定打は与えられない。ナマでハメて欲しいのに。奥まで揺さぶって欲しいのに。中でイって欲しいのに。そんな欲望が叶わぬまま、勃起したままのペニスがねっとりと抜けていく時の、体の中心から湧き上がる切なさと名残惜しさといったらない。
 
 しかし一方で、ユキは、何より紅に大切にされている事も知っている。紅に任せておけば、気持ちよくなれるし、意地悪をされたとしても本当に酷い事はしない。だからこそ、じれったくて辛いながらも、安心して嗜好に乗っかる事が出来ているのだ。
 
 そんな、セクハラ祭りの半日を過ごし、時刻は午後三時。
 
 パソコン仕事をしている紅のデスクの下、足元に潜り込み、ユキはペニスをしゃぶってご奉仕していた。
 
(紅さんのちんぽ、くちまんこにナマでハマってる♡おしりにもナマで欲しいのにっ♡夜までおあずけ、辛すぎるぅ・・・♡)
 
 朝からずっと冷めない興奮の中に居るユキの体は、既に全身がほんのりピンク色に染まっていて、肌の色からして発情しているのが丸分かりだ。「男の子イキ禁止♡」と紅に言われた通り射精をオアズケされているペニスは、すっかり充血して我慢汁の涎を垂らし、何をせずともたまにひくりと震えている。アナルなんて、ちょっとした挨拶の感覚でハメては弄ばれて甘イキさせられ続けているものだから、もはや肉棒を押し当てられるだけで吸い付いて自主的に飲み込むハメ穴になってしまった。
 何だかんだ自身もイっていない紅のペニスも、欲望を溜めこんでずっしりと重みを増し、舐めしゃぶっているだけで脳天まで濃い性臭で犯されるようなブツになっている。大好きな人のいやらしい匂いと、孕ませる気満々の陰茎を味わわされて、熟れきっているユキの体はもう、期待を溜めこんで破裂してしまいそうだった。
 
 そのまま一時間近く、延々と口淫をさせられただろうか。顎が疲れてもう咥える事が出来ず、先端から裏筋からぱんぱんの睾丸まで、せめて舌を這わせて懸命に口淫を続けていると、机の上から聞こえていたタイピング音が止まった。
 膝を擦り合わせてもどかしさを散らしながらも、気持ちよくなりたい欲に負けて自ら乳首を刺激して肉棒を味わっていたユキの視界に、一時間ぶりにこちらを覗き込む紅の顔が映る。
 
「えっろいなぁ・・・」
 
 情欲を孕んだ瞳に見下ろされた瞬間、ユキの口からは、熱のこもった溜息が大きく零れ落ちた。
 
「くれないさん♡おれ、ちゃんとおしゃぶり出来てた?ホントはお尻まんこにハメてほしかったの、我慢して言われた通り口マンご奉仕がんばりましたぁ・・・♡」
「うん。ユキのおかげでイーイ感じに仕事捗ったわ。今日やる分はもうおしまい」
 
 その言葉を聞いて、ユキの胎内が大きく脈打った。今日の分はもうおしまい、という事は・・・。
 
「ご褒美に、寂しがりなユキちゃんのおまんこ労ってあげよっかなぁ。コレで」
 
 期待の籠った眼差しを感じたのだろう。紅が、ユキの眼前で見せつけるようにペニスを扱きたてる。興奮に犬のように呼吸を荒げたユキは何度も頷いた。
 
 しかし、色っぽく目を細めた紅が出してきたのは、今日幾度と見てきたパッケージングされたコンドーム。それを、ユキに手渡してきたのだ。
 
「じゃ、お口でつけて」
「え・・・?」
「・・・ナァニ?生でハメて貰えると思った?やっとガチセックスしてもらえると思った?甘いんだよなぁ。最高の夜のために、ユキにはもっともーっとエッチになって貰わねぇと」
 
 それとも、ご褒美自体いらない?首を傾げて愉快そうに問いかけた紅には、ハナから答えなど分かり切っているのだろう。
 一時間もずっと舐めさせられて焦らされて、もう疼いて欲しくて仕方ないのに、ここで投げ出されるなんて有り得ない。奥からイけなくても、不完全燃焼でも何でもいいから、とにかく欲しい。ハメてもらいたい。性急に包みを破いたユキが、口にゴムを咥えてペニスに被せていった。
 
 そして立ち上がり机に手をつき、いざ挿入だという時になって・・・ユキは、ペニスとはまた違う、無機質な質感が押し当てられた事に気付く。
 
「ちょっ、何・・・っ♡ん、んん~~~!!♡♡」
 
 振り返って確認する間もなく、小さなそれは、柔らかく緩んだアナルに難なく侵入した。間髪入れずに紅のペニスもハメ込まれ、ユキが歓びの鳴き声を漏らす。
 
「なにっ、これぇ♡おくっ、おくで、ゴリゴリってぇ・・・!♡」
「さぁ〜何でしょう?」
 
 意地悪な声色が耳朶を擽ったと思った瞬間、ユキの肉壁を、小刻みな振動が蹂躙し始めた。
 
「ほ、おぉぉ゛お゛!?♡♡」
 
 ペニスによって奥まで押し込められたローターのスイッチを、紅が入れたのだ。
 
「あ゛ぁ゛ぁぁあっ!♡これっ、らめえぇ゛!♡♡おくっ!おくのきもちいところビリビリしゅるのおぉッ!!♡♡こんなっ♡こんなのすぐイっひゃうからああ゛あ゛!!♡♡」
「おっ・・・♡確かにやっべぇなコレ・・・♡つーかユキ、オモチャで即イキしそうってどゆこと?せっかく俺がちんぽハメてやってんのに、もうオモチャだけでいいんじゃね?」
「ちがっ♡ちがうぅっ♡紅さんのちんぽがいいっ!♡紅さんのちんぽでイきたいのにいぃ゛っ!!♡♡」
「じゃあ、ほら。やさし〜く抜き差ししてやるから、我慢な?イったらそこでやめっから」
「ううぅ・・・♡」
 
 紅の言葉に、ユキは必死で雄膣を緩め、何とか振動を感じ取らぬように努めた。
 
 ぬろおぉぉ〜〜〜・・・♡
 
「へぁっ、ああぁあっ・・・♡♡」
 
 しかし、肉棒がゆっくり抜けていくと、名残を惜しむかのように、自動的に肉ヒダを絡みつかせてしまう。それに伴い奥もまた、物凄い勢いでローターを締め付ける。それはユキの意思とは無関係の、焦れきった体の反応だった。
 
 ぷちゅううぅぅ〜〜・・・♡
 
「ひ♡はあぁ゛ぉおぉっ・・・♡♡」
 
 次いでゆっくりと腸壁を擦りながら胎内をあばかれて、体はどう足掻いても愛しい熱を全力で媚び締めにいく。力を抜くなど、土台無理な話だったのだ。
 
「ひゃめっ・・・♡いくっ♡イくぅっ♡」
「がーまーん」
「ん゛んぅぅっ・・・!♡」
 
 奥を犯す振動が、紅の腰の動きによって一線を超えた場所に潜り込んでしまいそうだった。勿論、紅が絶妙の加減で結腸を抜かせないのだが、今にも一番気持いい場所をいじめて貰えそうな予感に、ユキの体が断続的に痙攣し始める。
 
「も、もぉっ・・・むりぃ・・・!!♡」
 
 涙を零して限界を訴えるユキの肉筒を、思いっきり引っ掻きながら、紅が勢いよくペニスを抜き去った。その瞬間、ユキの目が見開かれる。
 
「ひぐっ――――!!!♡♡」
 
 中途半端な絶頂に至った体が、奥に忍んだままの玩具に弄ばれてガクガクと震える。治まらぬ余韻に苛まれ、とうとうユキは腰を抜かしてその場にへたり込んだ。
 
「あぁ・・・は、あぁああっ・・・♡♡」
「はーい、ここまで〜」
 
 縋り付くように振り返って見上げれば、愉快そうな声音とは裏腹に、爛々と情欲を湛えて鈍く輝くディープブルーと目が合った。
 
 興奮しているのだ。紅も同様に。
 当然だ。今日一日焦らされているのはユキだけではない。紅もこのプレイを楽しみながらも、本音の部分では、奥からたっぷり感じられるセックスかしたくてしたくて堪らないに決まっている。
 それを認識した瞬間、ユキの体の中心を、上から下まで電流が駆け抜ける。
 
「くれない、さぁん・・・♡」
 
 気づけば、今日一番の媚びた甘え声を零していた。
 
「も、我慢できない♡本気の方のセックスしたい♡紅さんのおちんぽ、俺のまんこで沢山ちゅぱちゅぱおしゃぶりしたいっ♡十分えっちになったからっ♡ザーメン中出しされてお腹一杯孕みたいのぉ・・・!♡おねがい♡おねがい紅さぁん・・・♡大好きな紅さんと恋人えっちしたいぃ・・・!♡」
 
 真っ赤な顔をグズグズに蕩けさせたユキのオネダリを聞いて、紅の咽頭がごくりと上下した。
 
「・・・そんなにシてぇの?」
 
 茶化すような声音ではなく、雄臭い興奮を滲ませた低い声で問いかけられる。未だ内部を犯す玩具の感覚に身を捩りながら、ガクガクと首を縦に振るユキ。
 
 そんなユキの様子に、紅はしばし視線を斜め下に漂わせ逡巡する様子を見せた。それから苦悩するように眉をしかめてぐっと目を閉じ・・・ややあって、堪忍したかのように、大きく溜息を吐き出したのだった。
 
「あー・・・俺もまだまだ、辛抱が足りねぇなぁ・・・」
 
 喉の奥で低く唸ってから、ユキに目線あわせて屈み込み、軽いキスを一つ。そういえば朝以来、ずっとキスすらしていなかった。大好きな紅の匂いとタバコの残り香が強く香り、それだけでユキの体はぶるりと打ち震えた。
 
「・・・じゃ、最後に風呂で体洗ってよ。それで今日のユキの仕事はおしまい」
 
 
 
 
 
 出しっぱなしのシャワーの蒸気で物の輪郭が霞む浴室内。一糸まとわぬ姿になった紅とユキは、夢中でキスに興じていた。
 
「ふ♡ぅ♡んんっ・・・♡」
 
 ちゅっちゅとリップ音を立てながら、唇を重ね、舌を絡めて吸い付き、唾液を混ぜ合って飲み込む。
 向かい合ってぴったりと密着した二人の腹の間はたっぷりのボディソープで泡立っていて、そこにユキが火照った体を擦り付ける度、ぬるぬると性感を刺激する心地よい摩擦が生まれる。
 
(紅さんのちんぽと俺のちんぽ、ぬるぬるになって擦れてる♡あっつい裏筋でゴリゴリされたらとろけちゃうぅ・・・♡さきっぽの割れ目も、亀頭でちゅっちゅってキスされて、紅さんと俺の我慢汁でぬとぬとになっちゃって♡おっぱいも、紅さんの体にコリコリ擦れて気持ちいぃ・・・!♡あぁ、紅さんのちゅー美味しいよぉ・・・♡♡)
 
 体を洗うという名目が通用しない程、瞳を蕩けさせ、なやましく呼吸を吐き、ユキは快楽に没頭してしまっていた。しかしそれは紅も同じのようで、先程までの飄々とした態度はどこへやら。自分からも腰を揺らし、ユキの動きを手伝いながら、性急なキスで口内を蹂躙している。
 お互いがお互いに夢中だった。蓄積されたじれったさは限界を迎えていた。しかもこの後のセックスでソレが解放されるともなれば、もう余裕など持てるはずも無い。
 
「あー・・・ヤッベ。何も考えねぇでここでハメそうになった・・・」
 
 唾液の糸を引きながら唇を離した紅が、同じくびたびたになったユキの唇を拭いながら本音を零す。その言葉に感極まったかのような、嬉しそうな表情を浮かべたユキが、膝立ちになって紅の頭を抱き込んだ。
 
「ハメる?♡紅さんのナマちんぽ、ここでハメちゃう?♡俺はもう、いつでも準備万端だからっ・・・♡」
「・・・だーめ。ベッドでねっとりハメる」
「ひっ!♡」
 
 ぬりゅん♡股の間に熱く滾った肉棒を通されて、陰嚢と会陰部とアナル、全てを擦られる刺激にユキの喉が引き攣った。
 
「ほら。ユキ、股締めて。ユキの素股で、この後ハメるちんぽ、キレーに洗えよ」
「ぁっ♡あ、ん♡んんっ・・・♡」
 
 敏感な部分を熱い塊が擦る刺激に身悶えながら、ユキが股を閉じてペニスを締め付ける。紅が腰を振る度に、精液が溜まってぱんぱんになった陰嚢を亀頭で弄ばれ、股の間を血管が脈打つ竿が何度も往復し、淫猥な期待に満ち溢れたアナルが物欲しそうに空気を食む。
 
「はぁっ、すっげ♡ユキの太腿でどんどんちんぽ綺麗になってってる♡出来のイイボディタオルだなっ・・・♡」
「っ、ボディタオル扱い、すんなぁ・・・っ♡」
「ああ、でも、こんなスケベなタオルなんて無いよな〜。だって・・・」
 
 ちょうど目の前に来ていた、過敏そうに尖りきった乳頭。泡まみれのソレに指を近づけ、触れるか触れないかのタッチで上下左右に震わせる。
 
「あはあぁぁっ!♡♡」
「乳首も」
 
 ユキが仰け反る様子を楽しんでから、すぐさまさらに下の方、我慢汁とソープでドロドロになった、充血して震える亀頭へと手を伸ばす。
 
「んあ゛ぁッ!!♡さきっぽっ♡ひっ♡てのひらで、にゅこにゅこってぇえ!♡♡」
「ふふっ♡ちんぽも♡」
 
 すぐイきそうになるソコからぱっと刺激を取り上げれば、快感を溜め込んで疼きっ放しのペニスがびくびくと跳ね回った。まるで、もっと触って欲しいとオネダリしているような反応だった。
 
「ずーっと焦らしてたからすっげぇエッチになってるもん。俺の言う事守って、ちゃーんと我慢してくれたんだもんなぁ♡」
「紅さん、だからっ♡こんなの、あんただけっすからねっ・・・♡」
「うん、知ってる〜。つか俺以外の男にこんな事されてたらタダじゃおかねぇからな?」
 
 男女的な意味でもタチネコ的な意味でも両刀で、誰とでもスポーツ感覚ですぐ寝るくせに、ユキに対してはこの独占欲。紅の唯我独尊ワガママ気質も大概だが、ユキはもうとうにその辺りを諦めている。むしろ、それでなくては紅ではないとすら思っている。
 
「はぁっ♡ん♡んんっ♡も、きれいになったぁ?♡すまた、やらぁ♡せつない♡くれないさん、まんこせつないぃ♡♡」
「ん~・・・まだもうちょい・・・っ♡」
「やっ♡もうやだぁっ!焦らさないでっ♡限界なのぉッ!♡」
 
 ユキの胎内は入り口から奥まで、鈍い熱を伴いながら引っ切り無しに脈打って、これから与えられるものを今か今かと待ち望んでいる状態だった。腰が重たく感じるくらいに疼きを溜めこんでいる場所を、血管を浮き立たせたはちきれんばかりのペニスでじれったく扱き回されて、そう長く耐えられるはずもない。
 半泣きになりながらの懇願に、目を閉じて刺激に夢中になっていた紅の瞼が重たそうに持ち上がった。浅く息を吐きながら、最後に一度、ぴったりと腹を押し付ける程根本まで挟み込む。必然、サンドイッチされて打ち震える形になるユキのペニスを腹筋でぬりゅぬりゅと捏ね回して、ユキが喉を晒して悶える様子をコッソリ楽しんだ後、名残惜しさを感じつつもペニスを抜き取った。
 
 泡だらけになった体を洗い流した後に絡まったお互いの視線に、もはや余裕は一かけらも残っていない。互いが互いの事を欲しくて堪らない。欲望を一切隠そうとしない瞳の色。それがまた、二人の体の中に渦巻く熱の温度を高めてぐるぐると掻き回した。
 
 体を拭くのもおざなりに、二人はキスを味わいながらベッドになだれ込んだ。外はまだ夕方の赤い光に包まれているが、遮光カーテンの閉まった寝室は静かで薄暗く、聞こえてくるのは互いの興奮しきった呼吸音だけ。否が応でも興奮が加速する。
 
 噛みつくような激しいキスで口内を食い荒らしつつ、白い内腿に指を食いこませた紅が、ユキの足を左右に大きく開かせる。蛙のような恥ずかしい恰好も、この状況では期待を煽る材料にしかならない。腰を浮かせて振りたくるユキの蕩けきった後孔に、紅の指が一気に三本忍び込み、激しくナカを掻き回した。
 
「んんっ♡ん~~~~♡♡」
 
 尚も唇をむしゃぶったままの容赦のない手マンに、ユキがぽろぽろと涙を零して喉を鳴らす。足を突っ張らせて、かくかくと腰を振り、めいっぱい指の感覚を味わい尽くす。
 
(紅さん興奮してくれてる♡キスも触り方も余裕なくて、ガツガツしてっ♡これ、すきっ♡俺の体食いつくされちゃいそうなのっ♡紅さんに食いつくして欲しいぃっ・・・♡)
「はぁっ・・・ユキっ・・・!」
 
 少しだけ唇を離した紅が、切羽詰まった声音でユキの名前を呼んだ。もうそれだけで、体の芯が締め付けられる。思わず暴発しそうになる。
 
 両手で膝裏を持ち上げられ、アナルを曝け出す恰好を取らされた。ぴたりと押し付けられた熱の塊が何かなんて、見なくてもすぐ分かる。歓喜に打ち震えたユキの体が総毛立つ。呼吸も浅く貫かれる瞬間を期待したのだが、予想に反して、次に来たのはさらりと前髪を撫でられる感覚だった。
 
「・・・?」
「ユキ、今日は一日俺の面倒見てくれてありがとな」
 
 薄暗い部屋の中でも、紅の瞳が鈍く光を返していて、愛おしそうに微笑んでいる様子が見て取れた。圧倒的に本能優位の状態で貪られていたと思った矢先にコレである。だから紅はズルいのだ。誑しには人を誑し込み続けられるだけの愛情があり、それを分け与えられるだけの器の広さがある。
 体は元より、心の奥に熱を注ぎ込まれ、ユキは唇を無意味に擦り合わせた。
 
「・・・今更、何すか・・・。俺が居ないとなんも出来ないの、今に始まった事じゃないでしょ」
「あは。ちげぇねぇ」
「ッ!♡」
 
 思わずぶっきらぼうな返しをしたのも束の間、張り詰めた亀頭が潜り込みそうな気配を感じて、一気にユキの表情が蕩けて崩れた。
 
「あ♡はいっ、ちゃ♡ちんぽ、っ♡はいるっ・・・!♡♡」
「ふ・・・吸い付き、やっべぇ・・・♡・・・こっからは、トロットロ甘々の恋人エッチすっからな。ちんぽで死ぬほど甘やかすから覚悟しとけよ」
「お、お・・・♡あ♡ああ゛♡あぁ゛ぁあぁ・・・~~~~~~っ!!♡♡」
 
 ぬぷぷぷぅっ・・・♡半分程埋めただけでも、ずうっと欲しかった生のペニスの感覚に、ユキの全身に力が籠ってあられもない嬌声が響き渡る。熟れきった胎内は愛しい肉棒を奥へ奥へと引き込もうと蠕動し、紅は思わず上ずりそうな声を喉奥で噛み殺した。
 
「ん♡んんっ・・・♡は♡んぅ♡んんん・・・♡♡」
 
 抜き差しをしながら、ストローク毎に少しずつ奥へと潜り込んでいく。紅が腰を動かす度に蜜壺はちゅばちゅばと卑猥な音を立て、ペニスを舐めしゃぶって大歓迎の態勢だ。
 
「はッ♡は、へぁ♡あ♡おくっ♡おく、とんとんってっ♡あたってる♡いちばんきもちいい所にっ♡紅さんのちんぽハマりそうになってぇ・・・!♡」
 
 そのうち最奥に辿り着いた亀頭が、結腸の入り口を何度もノックし始める。奥まで挿入した状態で小刻みに律動する紅が、ユキの耳元に唇を近づけた。
 
「分かる?ユキの子宮口、べったり俺のちんぽに張り付いてきてんの・・・」
 
 ぞくぞくぞくぅっ♡興奮にまみれた声を脳内に吹き込まれ、背筋を上から下まで、得も言われぬ愉悦が駆け抜ける。
 
「ここヌかれたら~・・・ユキはもー俺のちんぽに逆らえない。昨日の夜みたく、ずっと、ずーっとメスイキさせられまくって、子宮の中ザーメンでたぷたぷになるまで犯されて、俺だけの女の子にされちまうの。・・・それでいい?」
「ぁ♡あぁっ・・・♡♡は、ひ♡おんなのこに、されたい♡紅さん専用のおんなのこにしてくだひゃいっ・・・あ、お♡あぁ・・・!♡」
 
 ペニスに押されて、最奥が開いていく。電気を流されるような期待と快楽がユキの体に満ちていく。
 体を半分に折りたたまれて、上からずっしりと伸し掛かられた身動きの取れない状態で、殊更ゆっくりと、上下関係を教え込むように、とびきりの秘所があばかれていく。喉からメスイヌの鳴き声のような高音を零しつつ、ユキはその感覚に酔いしれた。そして
 
「ひぐっ・・・♡あ、ああ゛ぁ゛ぁッ!♡♡♡はい、っひゃあっ!♡くれないさんのちんぽっ♡おくにちゅこんってはいっれきたあぁっ!!♡♡」
 
 最後につるりと勢いをつけて熱が潜り込んだ瞬間、ユキは一発でその感覚の虜にさせられた。今日一日ずっと欲しかったその感覚がやっと与えられた満足感は筆舌に尽くしがたく、人間らしい思考回路の一切が吹っ飛ぶほど強烈だった。
 
 ユキの耳元で歯を食いしばった紅が、雁首の返しを弁に引っかけつつ一度根本まで抜き取った。度が過ぎた快感に暴れるユキの体を押さえ込みながら、今度は思い切り容赦なく、ペニスで結腸の奥までを刺し貫く。
 
「ひぎっ!♡あおぉおお゛ぉぉっっ!!♡♡♡」
 
 どうやら一度奥でイったようだが、勿論その程度では止まらない。
 
「こっから、本番っ・・・!」
 
 せわしなく肉ヒダを絡ませてくる結腸に何度もしつこくペニスを潜り込ませ、雄の子宮口へと作り変えていく。やっと忘れかけていたイき癖を一瞬で思い出させられてしまったソコは、陰茎が往復する度に小刻みに絶頂を繰り返し、それにあわせてユキの全身もびくびくと跳ね回った。
 
「ああ゛ぁ゛あっ!♡アクメとまんにゃいっ!♡♡体の奥がずっとビリビリしてるのぉっ!♡♡くれないさんのぶっといおちんぽでっ♡おれのしきゅうハメハメされてるっ♡たくましいおちんぽに負けてメスにされひゃうぅッ!♡♡♡」
「くっそがっ!テメェのエロ実況あざといんだよッ!」
「あおぉ゛おおぉッ!?♡♡」
 
 叱咤するように一度大きなストロークを挟みこみ、それからまた、聞くに耐えない淫猥な水音と共に子宮口を蹂躙する。
 
「テメェは、っ、はあっ、綺麗な見た目しといて色気ねぇのだけが救いなんだからっ!ゼッッッテェこんなの俺以外の前で見せんじゃねぇぞ!」
「は♡ひぃっ♡みせませんっ♡くれないさんだけれすぅっ♡♡しきゅう♡こんなじゅぱじゅぱされながらいわれたらっ♡ぜったい逆らえな・・・っ♡ぁあっ♡まら、イくっ♡いく♡いく゛うぅ゛ッーーーー!!!♡♡」
 
 何度目か分からないナカイキに合わせて、腹の間のペニスも嬉しそうに脈動する。が、オーガズムの信号が分断されているようで、ずっとドライでイったままだ。充血して傘が開ききり、先端を息づかせたまま空イキに翻弄されているペニスの卑猥な光景に、それを仕込んだ張本人は興奮でおおきく身慄いをした。ああ、こんなスケベに作り変えられちゃって、可哀想。
 
 嵩を増す情欲に促されるまま、紅はさらにユキの尻を持ち上げて、ペニスを大きく打ち付け始めた。すると、離さないとでも言うように腰にユキの足が回ってきたものだから、ひっそりと口角を持ち上げてしまう。気分が良くなったので、ユキのペニスを手のひらで包み込み、ピストンのリズムに合わせて優しく上下に擦ってやった。当然ユキは、新たに加わった最高に気持ちのいい刺激に身をよじって大喜びだ。
 
 ばっちゅばっちゅばっちゅ!♡ぬぱんっぬぱんっぬぱんっ!♡
 
「これっ♡こえキくっ♡たねつけプレスきくぅっ♡♡ぁっ♡ちんぽに屈伏させられるっ♡しゃせーのためだけにおまんこシゴき回されてっ♡おちんぽ覚え込まされてえぇ・・・!♡」
「ユキは、これっ、大好きだもんなっ?身動き取れないままっ、雄のプライドべっこべこに叩き折られるの、だーい好きだよなぁ!?」
「しゅきれすっ♡だいすきいぃっ!♡くれないさんが、あっ♡おれの、なかぁ♡ザーメン出すぞってなってるのかんじるのぉっ♡♡出してっ♡出してっ♡子宮にびゅーびゅー注ぎ込んでっ♡おれのからだに気持ちよくたねつけしてくらさいぃっ♡♡」
 
 あざといオネダリの連続に、いよいよもって限界を感じた紅が、動物じみた呼吸音と共に腰を振りたくる。同じく意味のない嬌声を垂れ流すユキの耳元で、「ユキ、ゆき、大好き、すっげー綺麗」と、うわ言のように呟いて体をきつく抱き締める。その濡れた声音に、扱き立てているユキのペニスが、紅の手の平からまろび出る程大仰に反応した。もう二人とも、興奮のピークをとうに過ぎていた。
 
「っぅ♡ゆきっ、ユキッ♡一緒にイくからなっ♡中出しで全ッ部いっしょにアクメしろよッ!ケツマンに集中しとけよっ・・・!」
「ん♡んんっ♡ふぁ♡ひいぃ♡」
 
 結腸を犯す勢いが一層激しくなる。中イキし続ける腸壁を陰茎に絡ませて、足を腰に、手を首に回して、全てを紅にしがみつかせたユキが、最後にキスを強請った。すぐさま唇に噛みつき、ねっとりとしたディープキスを与えてやる。荒い呼吸と粘着質な水音。そして呻き声と鳴き声だけが響き渡る、獣のような交尾セックス。視界が霞む程、どうしようもなく気持ちが良かった。
 
(イくっ!♡今度こそ全部イくぅっ!♡ちんぽも、おまんこも、子宮もぉっ・・・♡全部っ、ぜんぶ紅さんにイかされるっ♡♡あ、ぁ・・・♡も、クるっ♡いっちばんキツいのキちゃうッ!♡♡くれないさんのちんぽっ♡中でびくびく膨らんでっっ♡俺の事孕ませようとしてるっ♡♡こんなの絶対イっちゃううぅ・・・っ!!♡♡♡)
 
 ズパンッ!!最後に大きく腰を打ち、いよいよ吐精が始まった。
 
 びゅるっ♡びゅるびゅるびゅくっ♡♡びゅっ♡びゅ〜〜〜!♡♡
 
「ん゛ん゛んんっ〜〜〜〜〜〜!!!♡♡♡」
 
 胎内の、奥の奥のそのまた奥に精液が打ち付けられる感覚。足を開かされたままそれを受け入れるしかない雄としてのこの上ない惨めさと、相反する雌としての最高の充足感。さらに、紅の手の中で暴れまわりながら、朝から溜め込んでいた精液を撒き散らすペニスから与えられる蕩けるような快感も相まって、ユキの視界は真っ白になり、チカチカと明滅した。
 
 びゆっ♡びゅくびゅくっ♡びゅ〜〜♡びゅ〜〜・・・♡♡
 
「んんっ・・・いくらでも出るっ・・・!♡とまんねぇっ・・・♡♡」
「おあっ♡ああ゛ぁ゛ぁあっ♡おなかっ♡いっぱいぃっ♡くれないさんのざーめんで♡おれのしきゅう、びしゃびしゃになっひゃってうぅう!♡♡」
「まだっまだ出るからっ・・・しっかり子宮内射精の味、覚えろよっ・・・!いつかゼッテェ孕ますからなっ・・・♡」
「はっ♡へぁあっ・・・♡おぼえ、ましゅ♡くれないさんの、あかちゃん♡がんばって孕みますぅ・・・♡♡」
 
 濃厚な精液を全て受け止め終えて、ユキの体は絶頂の余韻に震えつつも、くったりと弛緩して動かなくなった。恍惚とした表情で、見るともなしに空へと視線を漂わせるユキを見ていると・・・なんというか、いけないのは分かっていても、意地悪ごころが首を擡げる。ついでに中に収まったままの陰茎も首を擡げる。
 
「ひんんん゛ッ!!?♡♡」
 
 繋がったままユキの体をひっくり返すと、甲高い嬌声が飛び出してさらに気分をノせてくる。すっかり力が入らない様子のユキをうつ伏せに寝かせつけ、今度は寝バックの状態で腰を打ち込み始めた。
 
「ひゃ♡めぇっ♡いま、イったばっかでっ♡わけわかんないのにいっ!♡だめっ♡ぁ♡ら、めへえぇ・・・!♡♡」
 
 たっぷり注ぎ込まれた精液を攪拌しながら中を穿つと、たちまちユキの声色は甘く融けていった。ダメだと口では言いつつも、すぐに大人しくベッドにしな垂れて、紅の肉棒を受け入れるだけとなる。
 
 かくしてドロドロの第二ラウンドが幕を開け、やたらと盛り上がっている紅に付き合わされて、ユキは何度もしつこくハメ回される事となった。
 
 最終的には中でイき癖がつくどころか、体のどこを触られてもメスイキしそうな状態にまでさせられて、休み明けの生活に多大な悪影響を及ぼしたらしい。が、それはまた別のお話。

 前編|後編

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