実録！ノンケお父さんメス堕ちAV撮影♡奥さん旦那さんを寝取っちゃってごめんなさい♡

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R18/モブ×守屋千尋/♡喘ぎ/淫語

旅館の経営が苦しい千尋さんの下に舞い込むAV撮影の話。「大丈夫、いきなりちんぽハメたりしないから♡」そんな口車に乗せられて、男を知らない体に未知の快感を教え込まれ、オモチャとお薬でトロトロに強制発情。プロのゲスモブ達の手によってどんどんと泥沼にハメられていく。
BOOTH/DLsite/FANZA

　実録！ノンケお父さんメス堕ちAV撮影♡ サンプル

　安酒が飲める大衆居酒屋は、平日ど真ん中の夜にも関わらず多くの客で賑わっている。ネクタイを緩めたサラリーマンやOL、そしてまだ大学生と思しき若者らが大半を占める店内で、千尋はグイグイと焼酎を傾けていた。隣には、周囲と同じようなスーツ姿の男も一緒である。
　一気にグラスを空にした千尋は、しかし酔いが回った素振りもなく頬杖をつき、辛気臭い溜息を一つ。
「はぁ～～～……もう経営しんどい……」
「はいはーい。ちーちゃんがよぉ頑張ってんの、俺知ってんで～！　偉いな～！」
「次その呼び方したら頭で酒瓶かち割るからな」
　対照的に隣でニコニコと酒を楽しむ男は、千尋が嫌がるのを知っていながらいまだに小さい頃のあだ名を挟み込んでくる昔馴染である。とはいえ、「仕事が上手く回らない」と、電話で愚痴をこぼしてきた千尋に対し、まぁまぁ奢ってやるから飲みに行こうやと息抜きに連れ出してくれた張本人でもあるので、鬱陶しいが悪い奴ではない。気の置けない腐れ縁のようなものだ。
　昔に比べて、ビジネスホテルやカプセルホテル、ゲストハウスやネットカフェまで、宿の選択肢が格段に増えているこのご時世。その分気軽に観光しやすくなったのは確かにいい事なのだが、旅館経営者としては苦しい部分もあるのが実情だった。特にここ数か月は赤字が立て続いており、千尋は金銭的な工面や経営の立て直しに頭を悩まされていた。
「従業員の首切るのはなるべくやりたないし、息子はこれから学校やら何やらでガンガン金掛かってくる頃やし……あぁ……今赤字なんて出してる場合ちゃうのに……」
「経営者ってのも大変やねんなぁ～～～。俺ら勤め人にはよぉ分からへんわぁ！」
　真っ赤な顔ですっかり出来上がってしまっている友人は、千尋の気も知らずに大笑い。さてはお前自分が飲んだくれたかっただけだろ。勤め人には勤め人の苦労があるのは重々承知しているが、それにしたって毎日出勤していれば会社に養って貰える立場のお気楽さにうっかり憤りを覚えてしまう。腹立たしいので、特に断りも入れず高い酒を追加注文してやった。
「あ、せや」
　しかしそこで、何かを思い出したかのように男が懐を漁り始めた。ふらふらと頭を揺らしつつ、取り出されたのは一枚の名刺。
「こないだ飲み屋街でそんなん貰てん。めっちゃおもろない？　AVやてAV～！　俺、ゲイもののAVに出ませんか～ってスカウトされてしもた～！」
　げらげらと笑いながら机に放られた紙きれには、一見するといかがわしい会社とは思えない社名と、担当者の名前が記されている。至って普通の名刺である。唐突にワケのわからないものを取り出され、眉を顰める千尋。
「……何が言いたいん？」
「もー、千尋そういう所やで！　そういう所！　もしあんま困ってるんやったらぁ、そういうのもあるみたいやで♡　って、友達からの優しさ～！　俺めっちゃ優しなーい？　ウケる～！　ちーちゃんAV出たら教えてな～！　知り合い集めて鑑賞会しよな～♡」
「あ゛ぁ゛！？　誰がちーちゃんや三枚に下ろすぞ！！」
「ごめんてごめん！！　ギブギブギブギブ！！　つか今キレるべき所そこちゃうからぁっ！！」
　
　◆
　
　とはいえ……
「来てしもた……」
　目の前の雑居ビルを見上げ、千尋はぽつりと呟いた。
　友人から冗談半分に名刺を渡された時には当然のごとく突っぱねたのだが、冷静に考えてみれば自分の身一つで稼げるワリのいい仕事である事に変わりはない。無論根本的な解決策は経営を立て直す事であるとしても、目下従業員へのお給料や、各種支払い、あとは息子の小学校の入学準備金も切迫しているのだ。とりあえず今すぐに必要な分だけはどうにかしなければならない。
　そんな事情もあっていちかばちか電話をかけてみた所、じゃあ一度面接をしてみましょうという運びになった。京都駅から新幹線で三十分程の距離にあるビルの一角が事務所のようである。あまり近場すぎて知り合いと鉢合わせるのも嫌なので、近すぎず遠すぎずのちょうど良い立地ではある。
（ど、どうするん俺！？　ほんまに面接行くん！？　つか、AVの面接ってどんな事するん！？　だって履歴書いらへんて、履歴書無しで何を面接するん！？　それにもしやで、もし万が一撮影しましょうみたいな話になったら……出来る、もんなんか……！？　む、無理ちゃうん……？　だって男となんて全く経験あらへんし、この年になって新しい扉開くのもキッツイて……！　いやでも、従業員ら食いっぱぐれさすわけにもいかへんし、何より武蔵の入学資金……！　ああぁもう、何でこの物入りな時期に狙いすましたみたいに赤字ばっかぁ……）
「あの～……すみません、入れないんですけど……」
「はいっ！？　すみません！」
　そんな風に、電車の中でもずっと考えていた事を意味もなく再び考え込んでいるうちに、事務所の入り口でウロウロとまごついてしまっていたらしい。背後から肩を叩かれて、声をひっくり返しながら振り返る千尋。そこには、ジャケット姿で、コンビニ袋をぶら下げた中年の男が立っていた。おそらく関係者なのだろう。
「ウチに何か御用でも？」
　不審な動きをしてしまったため当然なのだが、男は訝し気な様子で問いかけてくる。明らかに怪しまれている。これは言うしかない。見つかってしまった以上もう言うしかない。
「えっと……撮影？　の仕事の件でお電話差し上げて……一度面接をと、お約束取り付けた者なんですけれども……？」
　正直に白状すると、不信感を滲ませていた男の表情が一変。ぱっと愛想のよい笑顔になる。
「あぁ！　出演希望の方ですよね？　お待ちしてましたよ～！　遠い所すみませんね。はいこれ！」
　袋から缶コーヒーを取り出して手渡してくる男。その後扉を開いて中に入り、千尋も共に招き入れられた。
「関西の方って言ってましたよね？　ここまでどれくらいかかるもんなんですか？」
「え？　あぁ……新幹線で、三十分くらいですかね」
「あ～、でも新幹線乗ってそれくらいかかるもんなのかぁ。そういえば、ちょっと前にあっちの方でもスカウトしたっけなぁ」
「あの、声かけられたのは俺やなくて、知り合いなんですけど……」
「ああそうなんですね。道理で見覚え無いな～と思ったんですよ。全然大丈夫。むしろウチの購買層がいかにも好きそうな見た目してますよ～」
　肩越しに振り返って来た男が、好色な笑みを一つ。
「ノンケメス堕ちシリーズっていうのがウチの人気タイトルの一つでねぇ～。男優に演技させるんじゃなくて、ガチで男を知らない素人さんに出演して貰ってるのが好評なんですよ。ただ中々人が捕まらなくて苦労してる部分もあったんですけど、まさかこんな売れそうな方が自ら名乗り出てくれるなんて嬉しいなぁ～！」
「は、はぁ……」
　何そのシリーズ！？　男の言葉も衝撃的であるし、廊下の壁にびっしりと張り巡らされたゲイポルノDVDの挑発的なポスターも気になって仕方がない。目のやり場に困ってしまい、視線を足元に落としながら気もそぞろな相槌を打った。
　ただ、前を歩く男は少しチャラついてはいるものの普通のビジネスマンといった雰囲気であるし、オフィスも清潔感のある佇まいだ。偏見なのだが、AVと言われるとどうも、ヤのつく方々の息がかかっているイメージだったので、案外一般的な会社と変わりない体を成している事に安堵したりもした。
「……で、千尋さんでしたっけ？　そもそも何でウチのビデオに出てみようと思ったの？」
「へっ？」
「なんか真面目そうだし、普通に生きてたらこういう事に縁遠そうな人だから、何でかな～って」
　突如話を振られ、モノがモノだけに、馬鹿正直に身の上を話して害はないものかと一瞬思案する千尋。だが考えてみれば、AVとはいえこれも仕事の面接である事に変わりはないのだ。結局素直にそのままを答える事にした。
「その……普段自営やってるんですけど、お恥ずかしい話、ちょっとここんとこ赤字が続いてまして……。従業員の首切るワケにもいかへんし、子供の事もあるんで……」
「ああ、つまりお金が入用なのね！　そこは大丈夫ですよ～。さすがにそこらの日雇いよりはお支払い出来るんでね！　それに……」
　そこで男はぴたりと歩みを止め、改めて、上から下まで舐めるように千尋の事を眺めてきた。
（えっ、何！？）
　まるで値踏みでもされているかのような視線が落ち着かない。体の端々に、今まで向けられた事の無いようなじっとりとした気配が絡みついている。どうしたらいいか分からず棒立ちになってしまっている千尋を前に、男はふーむと声を漏らし、その後、薄らと上がった口角を隠すかのように、手のひらを口元へと。
「……今日は面接だけって話でしたけど、もしお時間大丈夫なら、試しに撮影していきません？」
「……え！？　い、いきなり撮影なんて出来るもんなんですか！？　ちゃんと面接しぃひんかって大丈夫なんですか！？」
「あー、まぁ、ぶっちゃけ見た目良かったらそれだけで売れるみたいな所あるし……。それにお子さんいらっしゃるとかさらに燃えちゃうな〜♡ さっきまで一本撮影入ってたからスタッフも居るし、撮ろうと思えば撮れるんですよね〜」
「……心の準備っていうか……俺、今日はそういうつもりで来てへんくて……」
「あぁ、大丈夫大丈夫。いきなりちんこ突っ込んだりしないから。でも取り敢えず男と絡んで後ろ解すくらいまで撮りたいな〜。さすがにそれくらいは出来るでしょ？　ゲイポルノに出るつもりで面接来てるんだから。やってくれたら今日の分の交通費もお支払いしますし、何ならお給料も手渡しですぐお支払いしますよ〜」
「え？　え？　えぇ……？？」
　あまりの急な申し出に頭の中は大混乱だ。いや、確かに交通費を出してくれるならそれは有難いし、すぐに現金が入るのも有難いっちゃあ有難いのだが、それにしたって説明が足り無さ過ぎて不安だし、何よりやたら食い気味の男の様子も気にかかる。俺なんか騙されそうになってるんちゃうかな的な意味で。
　……だが、もし実際に撮影が決まってから、やっぱりうまく出来ませんという話になってしまってはそれこそ申し訳が立たない。試しに体験出来る、というのは、逆にいい機会という考え方も出来る。今日やってみてどうしても無理そうだったら、そこで断りを入れればいいだけの事だし……。
　なんて、千尋の心がやる側に傾いていた所、男からダメ押しの一言が。
「そうだな～。じゃあ交通費込みで、今日の所とりあえず二十万でどうでしょう？」
「二十万！？　やります！！」
　武蔵の小学校の入学資金、賄えるやん！
　
　◆
　
　連れて来られたスタジオにはベッドを中心としたセットが設けられていて、カメラマンやADと思しきスタッフの方々が十名近く控えていた。思った以上にちゃんとした撮影の雰囲気に気圧されているうちに、ベッドに座らされ、髪を軽く整えられ、あれよあれよとカメラを向けられてしまう。
「じゃあ自己紹介してみよっか。お名前は？」
　先ほどまで話をしていた男が監督らしく、カメラの外側、千尋と向かい合う位置から問いかけられる。早すぎる展開についていけず、うわぁ、ほんまにAVの最初のインタビューや……なんて、どこか他人事のようにこの状況を受け止めた。
「えと……千尋、です」
「へぇ、千尋さんて言うんだ～。見た目カッコイイのに可愛い名前なんだね♡　こういう撮影は初めて？」
「は、初めてに決まってるやないですか」
「ふ～ん、じゃあ初体験かぁ♡　年はいくつ？　家族は居るの？」
「……三十三歳で、嫁と、あと、息子が一人……」
「そっか～。いつもは普通にお父さんやってるんだね。で、今日はその家族に内緒で男に抱かれに来てるんだよね♡　奥さんとはどれくらいの頻度でセックスするの～？」
　別に、男に抱かれに来てるワケちゃうねんけどなぁ。言い方に引っかかるものを感じながらも、あながち間違いでもないために、何を言い返せるわけでもない。
「仕事も忙しいし、息子も手ぇかかる時期なんで、そんなには」
「週に一回くらい？」
「まぁ……そんだけあれば、ええ方かなぁ、くらいですね」
「え～？　でもそれじゃあ溜まっちゃわない？　じゃあオナニーは毎日するの？」
「え……その、えっと……」
「あ、これはやってるね♡　そっかそっかぁ♡　子持ちパパのくせにちんぽのムラムラ持て余して、毎晩自分の手のひらまんこでコきまくって楽しんでるんだね♡　エッチだなぁ♡」
（言い方！）
　自慰なんて男なら誰でも歯磨き感覚でやっている事だというのに、にたにたと笑いながらやたら羞恥を煽る言い方でなじられて、頬に赤みが差してしまう。それを隠すように俯いた千尋を面白がるかのように、監督の男が手を伸ばしてきた。
「千尋さん可愛いなぁ～♡　もしかしてこういう話苦手？　男同士で猥談したりしないの？」
「っ、そんなん、普通はあんまりしぃひんでしょ」
　太ももを、つうっと指先で辿られて、ひくりと息を詰めた。
「え～？　そうかなぁ？　でも、そういう人に限って一皮剥けばすっごいスケベだったりするんだよねぇ♡　エッチな事は好きなんでしょ？　んん？」
「き……きらい、では、ないですけど……っ」
　さらに手のひらは内腿へと移動してきて、足の付け根のきわどい位置を撫で回す。くすぐったくて、恥ずかしくて、反射的にきゅっと足を閉じてしまい、その反応に周囲からはくすくすとせせら笑いが上がった。
「も～。今からそんなんで大丈夫～？　これからもっと恥ずかしい事いっぱい言わされて、もっと恥ずかしい場所見られて触られて舐められて……」
　その言葉と共に、フレーム外に立っていた男達がズボンの前を寛げていく。既に下着にはくっきりとペニスの形が浮かび上がっており、顔を覗かせる亀頭は赤黒く張り詰めていた。
「男のちんぽで、メ・ス・堕・ち、させられちゃうんだよ？」
　そして勃起した肉棒が一斉にさらけ出される。いやらしく口角を持ち上げた男達が、千尋に見せつけるかのようにぶるんぶるんとしならせたり、シコシコと雄臭い手つきで扱いたり、エアピストンで腰振りを披露したり……。まるでペニスで狙いを定められているような感覚に襲われて、一体どこに視線をおけばいいのか分からず、かろうじて自分の手元を注視した。しかしそうすると、今度は腿を這いまわる手のひらの動きを如実に見せられて……嫌悪や、恐怖や、ありえない状況での倒錯的な興奮や、きわどい部分を撫でられる性感や、さまざまな感覚が複雑に入り混じって整理がつかなくなってくる。
（なんでこいつらちんぽ勃てて……今のどこに興奮する要素あったん！？　わからん、わからん！　この空間何もかもが理解できひんっ！！）
「あ、あのっ！　今日、ほんまに入れへんのですよねっ！？」
「あぁ、うんうん、今日は入れないよ。千尋さんがおちんちん欲しくなっちゃったら別だけど♡」
　いよいよベッドに乗り上げてきた男に、体をまさぐりながら服をたくしあげられる。性欲が滲む手の動きが胴体に悪戯し、荒くなった呼吸が首筋を掠めていく。この場では自分がそれを向けられる立場なのだという事を改めて思い知らされてしまい、背筋がぞくぞくと粟立った。
　唇にぬるりと男の舌が重ねられる。反射的に引き結んだソコを穿るように、ねろねろぴちゃぴちゃ、わざとらしい音を立てて濡れた質量が這い回る。舌先で上唇と下唇を交互に擽ったり、合わせ目をこじ開けるようになぞったり、口内にすっぽり招き入れて唇に吸い付いたり。今までされた事のないようなやり方で、執拗に唇の割れ目を口説かれると、段々と妙な気分になってくる。堪らず口を開いてしまえば、僅かな綻びを抉じ開けるようにして肉厚な舌が滑りこんできた。逃げ腰になっているコチラの舌も絡め取られ、唾液まみれの濃厚なディープキスに持ち込まれてしまう。
（コイツ、キスうっま……！）
　当然男とするのは初めてだが、そもそも女との経験人数自体そこまで多くない。明と付き合う前に一人。あとは十年程前、嫁に内緒でオイタをしていた期間が少しあったのと、友人に誘われて風俗に行った事がある程度だ。だから今までこんな、呼吸が奪われて頭がぼうっとするような、官能が引きずり出されるようなキスは経験した事がない。それだけで体の力が抜けてしまい、あっという間に相手に身を任せる形になる。
「さ～て、じゃあノンケパパの乳首ご開帳～～～♡」
　主導権を取られ翻弄されているうちに、いかにもな煽り文句と共にカメラに向かって服を捲り上げられた。平坦な胸板の上に、肌より少し濃い色の、慎ましやかなサイズの乳首がぽっちりと顔を出す。見るからに未使用、未開発といった佇まいに、周囲の熱気が増すのが分かった。
「うっわぁ♡ 小ちゃくて色も薄くていかにも処女乳首って感じで可愛いな〜♡ オナニーの時ココ使わないの？　奥さんに触ってもらったりもしない？」
「そんなん、男のなんて触る必要あらへんでしょ！」
「え？　でも女の人がおっぱいで気持ちよくなれるんだから、男だって気持ちよくなれるんだよ？　決めつけ良くないな〜人生損してるよ〜？」
　つん、つん♡ 男の指先が乳首を突っついて、それからくるくると円を描くように刺激する。快感でも、不快感でもなく、ただただ「触られているな」という感覚があるだけだ。しかし、特に反応を示さない千尋に構わず、男は入念に乳首を弄り続ける。ローションのようなものを指先に纏わせて、それを擦り込みながらコネコネと……。
（……どうしよ。何とも思われへん……これ、気持ちいいフリとかした方がええんかな……）
　あまりに反応出来ない自分が段々と申し訳なくなってきて、千尋がそんな事を考え始めた時だった。
　チリリと、何かが燻るような感覚を覚えた。
（……？）
　それを皮切りに、男の指の動きに合わせて、ムズムズとした掻痒感が広がっていく。疼きはすぐさま我慢出来ないレベルにまで膨れ上がり、指先が乳首を摘む度、爪が乳頭を引っ掻く度、痒みとそれを宥められる快感とが交互に体を蝕み始めた。
「っ、ちょっ……ちょおっ！　これっ、なんかヘンっ……！！」
「おっ、効いてきた効いてきた♡」
　千尋が身をよじって困惑を露わにすると、男は今まで弄り倒していた乳首から、ぱっと両手を離してしまった。途端、芯から疼くような熱っぽい痒みを持て余す事になる千尋。堪らず自分の手で掻きむしろうとするのだが、見透かしたようにスタッフによって両腕を抑え込まれてしまう。
「やだっ、やめ……！　これっ、痒いねんってぇ！！　離してっ！　離せやあっ！！」
「うわぁ♡ おっぱいぷっくりして赤くなってきたよ〜？♡ 痒そうだねぇ♡ 今思いっきりつまんでゴシゴシってシコったら死ぬほど気持ちいいだろうな〜♡」
　そんな事を言いつつ、乳首に唇を近づけて、ふうっと息を吹き掛ける男。微細すぎる刺激は痒みを宥めるどころかかえって増幅させ、あまりの切なさに千尋の目には涙の膜が張り始めた。
「おねがいっ！　おねがいやから掻かせてっ！　こんなんっ、我慢できひんってえっ！！」
「え〜？　そんなにおっぱい弄りたいの〜？　じゃあ何でもしてくれる〜？♡」
「す、するっ！　なんでもするからぁっ！！　おねがいおねがいおねがいぃっ……！！」
　乳首に触れるか触れないかの位置で指を動かされ、呼吸を弾ませながら遮二無二頭を振りたくる。そんな千尋の目の前に、ぶるんと、勃起した肉棒が曝け出された。
「だったらさぁ……ちんぽしゃぶって欲しいな〜♡」
　始めて間近で眺める自分以外の勃起ちんぽは、血管が浮いて、裏筋がギンギンに張り詰め、傘がぱっくりと開き切り、むんむんと性臭を滲ませて……とても舐めたいと思うようなものではなかった。
「ほぉらぁ♡　何でもしてくれるんだよね～？　してくれたら、このウズウズして堪らないおっぱい♡　い～っぱいカキカキしてあげるよ～？♡」
「ッひぃん！♡♡」
　しかしそんな戸惑いは、爪でカリッと乳首を引っ掻かれる、ただ一度だけの動きによって有耶無耶にされてしまう。掠めるような刺激だけでも、体の芯に快感が突き抜けて、もうどうでもいいから掻いて欲しい。何でもいいからとにかくこの掻痒感を鎮めて欲しいと、嫌悪感と僅かばかり残っていた男としてのプライドが、瞬く間に崩れ落ちていった。
　ふうふうと息を荒げながら、初めての男根にそっと舌を伸ばす。味蕾が、えぐみと塩気と、あとは全く予想していなかった謎の甘味のようなものを感じ取り、これを頭の中のどの引き出しに入れていいのか分からず脳が困惑している。間違っても美味くはない。美味くはないのだが……。
（なんか、なんか……なんやろぉこれぇ……♡　この甘いのクセんなる……ベロがビリビリってする♡　ちんぽ離したくなくなる……♡）
　えづくような雄臭と、甘い匂いが混ざり合ったソレが心臓を大きく脈打たせ、妙な気分にさせてくる。そして、それが何かを考える暇もなく、カリカリッと、両乳首を指先が往復していった。
「ッ～～～～～！？♡♡♡」
　途端、あまりの快感に体が言う事を聞かず、背筋を仰け反らせる千尋。
「偉いね～♡　ちんぽぺろぺろ出来て偉いね～♡　じゃあ次はお口まんこにハメハメしてみよっか？　ちんぽの味なんて知らなかったお口まんこで、ファーストおちんぽキスしてみようね～～～♡」
「はっ♡　ひ、はあぁ……っ♡♡」
　そうやって中途半端に刺激を与えてから、乳輪の周りでくるくると円を描く。もはや乳首は刺激を期待しきっていて、目の前の男に向かって全力で乳頭を突き出し、「触って下さい♡」と媚びて打ち震えている。
　快感を餌に促されるまま、パンパンの亀頭に唇を押し付ける。それから恐る恐るカリ首までを口内へと誘い、ちゅっと音を立てて引き抜く。口の粘膜に興奮したペニスの温度が伝わって、先端の割れ目からは濃い発情臭が脳を犯してくる。しかし、もうその程度では止まらなかった。それどころか、この非現実的な体験や、ありえない場所に顔をうずめている自分自身に頭がクラクラしてしまい、何度も夢中で先端キスを繰り返した。そしてその度に、ご褒美のように乳首を掻いて貰えるのだ。そんな扱いを受けて、脳味噌が、「これは自分を気持ちよくしてくれるモノだ」と勘違いし始める。
（もっと♡　もっと♡　もっとぉ……♡♡）
　欲望に促されるまま、徐々にストロークが大きくなっていく。唇と喉を大きく開き、裏筋に舌を押し付けて、ガチガチの雄竿を扱きたてる。ちんぽ臭と、息苦しさと、甘い匂いと、何より奥まで咥えれば咥える程強く刺激してくれる指の動きのせいで、もう何も考えられない。気づけば陰毛が鼻に擦れる程喉奥までずっぽりとちんぽをハメ込んでいて、そこでストップをかけるように頭が掴まれた。
「はーい♡　まずはお口まんこ開通で～す♡　ほら見て、こぉんなにズッポリ♡　奥さんごめんね～♡　旦那さんの口マン処女は名前も知らない男のちんぽが頂いちゃいました～～～♡」

（製品版へ続く）